パンもソースも特製、こだわりの「ヒレかつサンド」
私は1955(昭和30)年、32歳のときに主婦の友社に入社し、料理記者としての道を歩み始めました。その後、女子栄養大学出版部に移り、『栄養と料理』の編集長…
食生活ジャーナリスト
大正12年、関東大震災の年に東京で生まれ、女子栄養学園(現:女子栄養大学)を卒業後、結婚を経て主婦の友社に入社して料理記者歴をスタート。その後、女子栄養大学出版部に移って『栄養と料理』の編集長を10年間務める。昭和54年、編集プロダクション(株)エディターズを設立し、料理・栄養に関する雑誌や書籍を多数企画、編集する。一方では、東京国税局より東京地方酒類審議会委員、国土庁より食アメニティコンテスト審議員などを委託される。
平成5年、フジTV系『料理の鉄人』に審査員として出演し、的確な批評と「おいしゅうございます」の言葉が評判になる。
また、(財)日本食文化財団より、わが国の食文化進展に寄与したとして食生活文化金賞、沖縄県大宜味村より、日本の食文化の進展に貢献したとして文化功労賞、オーストリア政府より、オーストリアワインに関係した行動を認められてバッカス賞、フランス政府より、フランスの食文化普及に努めた功績を認められて農事功労賞シュバリエをそれぞれ受賞。
著書は『東京五つ星の手みやげ』(東京書籍)、『おいしいお取り寄せ』(文化出版局)他多数。
全39件
パンもソースも特製、こだわりの「ヒレかつサンド」
私は1955(昭和30)年、32歳のときに主婦の友社に入社し、料理記者としての道を歩み始めました。その後、女子栄養大学出版部に移り、『栄養と料理』の編集長…
池波正太郎も愛した名店の「揚げまんじゅう」
東京・秋葉原からほど近い神田須田町は、かつて「連雀町」と呼ばれた地域です。名前の由来は、「連尺」から。連尺とは、物を背負うときに用いるカゴ、背負い子…
著名人も愛した香ばしい焦がし皮のもなか
「空也」は、東京・銀座の並木通りにある老舗の和菓子店。決して派手な店構えではありませんが、看板商品の「空也もなか」は、予約なしではなかなか手に…
金沢屈指の老舗「坂尾甘露堂」の最中「加賀さま」
加賀百万石とうたわれた北陸の雄、前田藩の城下町である金沢は、江戸の頃から茶の湯の盛んな土地柄。多くの洗練された茶菓が生み出され、今に伝わります。数々…
資生堂パーラー銀座店限定の「手焼き花椿ビスケット」
私が女学生の頃、というともう何十年も前の話ですが、おしゃれをして銀座通りをウィンドウショッピングしながらブラブラと歩く「銀ブラ」は、ちょっとした贅…
旬の果物や野菜で作る風雅な砂糖菓子「五智果」
「桃林堂」は、上野にある東京藝術大学の近くに店を構える老舗の和菓子店です。戦災を免れ、江戸時代の町割りや落ち着いたたたずまいが残るまちかどに建つ店…
四百年近い歴史を誇る老舗の逸品「壺最中」
本郷の春日通り沿いにひっそりとたたずむ「壺屋」は、江戸寛永年間(1624~1644年)の創業。18代続く、まさに老舗の和菓子店です。こぢんまりとした店構えの…
銀座木挽町で108年、老舗和菓子店の「おとし文」
私は今年の11月で満92歳になります。さすがに若い頃のようにはいきませんが、今も現役の食生活ジャーナリストとして活動しており、取材を受けることもしばし…
京都名物、「ちりめん山椒」と「ちりめん佃煮」
「そうだ 京都、行こう。」という鉄道会社のテレビコマーシャルを見ると、いつも、亡くなった主人のことを思い出します。私と主人は、暮れも押し詰まった12月…
きんつば好きの初代が生み出した金沢の「きんつば」
北陸新幹線の開通で国内外からの観光客でにぎわう金沢は、私にとってもなじみ深い街です。もう何十年も前に取材で訪れて以来、仕事でもプライベートでも何度…
浅草で100年以上続く老舗の堅焼きせんべい
浅草六区といえば、その昔、数多くの劇場や映画館などが建ち並び、大衆娯楽の中心地として栄えた地域です。現在、浅草ビューホテルが建っている場所には、か…
アーモンドがたっぷりのったドイツ伝統製法のパイ
私の朝は、NHKの連続テレビ小説とともに始まります。といっても、この年になるとだいぶ早起きになりますから、早朝から目覚めていることも多く、ゆっくりと朝…
食べ出したらやめられない、甘く香ばしい「落花生」
東京大学本郷キャンパスの近く、本郷通りと白山通りを結ぶ通り沿いに建つ「石井いり豆店」は、昔から変わらずここにあるひなびた風情のお店。じつはこの辺りは…
銀座のお肉屋さんの絶品惣菜、元祖ポテトコロッケ
生まれかわった歌舞伎座にほど近い銀座南エリアは、かつては木挽町と呼ばれ、今も下町風情が残るまち。その一角に昭和2年の創業時から店を構える「チョウシ屋…
地元で愛される和洋菓子店の「栗饅頭」に、太鼓判!
東武東上線上板橋駅から徒歩1分、南口商店街にある「石田屋」は、昭和25年の創業。地元に多くのファンを持つ和洋菓子店です。店内はいつも大勢のお客さんでに…
創業140年、六本木の老舗寿司屋の「いなり寿司」
東京・六本木にある「おつな寿司」は、創業1875年(明治8年)。飲食店の入れ替わりが激しい大都会の中で、140年もの歴史を誇る老舗の寿司屋です。にぎり寿司…
絹のようになめらかな福井の銘菓「羽二重餅」
2015年3月31日、角川マガジンズより、『金沢・能登の食遺産』という本が発売されました。北陸新幹線の開通や、この春からのNHKの連続テレビ小説「まれ」の舞…
マシュマロのようにやわらかい「八雲もち」
東急東横線の都立大学駅から歩いて3分ほど、目黒通り沿いにある「御菓子所ちもと」。店の入口にはつくばいが置かれ、茶室や料亭のようにも見える、落ち着いた…
こんがりサクサク、昔懐かしい「アップルパイ」
東京・神田淡路町と本郷に店を構える「近江屋洋菓子店」。もとは、1884年(明治17年)に、初代の吉田平三郎がパン屋として創業しました。吉田家は桑名の出身…
個性的な風味と食感の「中里」の「揚最中」
「中里」は明治6年(1873年)日本橋で創業。関東大震災で被災したため、大正12年(1923年)に現在の駒込に移り、今は四代目のご夫婦が創業以来の味と技術を受…