浅草で100年以上続く老舗の堅焼きせんべい

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浅草で100年以上続く老舗の堅焼きせんべい

旧き良き日本を感じる香ばしい醤油の匂い

浅草六区といえば、その昔、数多くの劇場や映画館などが建ち並び、大衆娯楽の中心地として栄えた地域です。現在、浅草ビューホテルが建っている場所には、かつて国際劇場がありました。私が子どもの頃、そこで上演される松竹少女歌劇を観るために、よく通ったものです。時代の流れとともに、六区の劇場や映画館は次々と閉館してしまいましたが、東京一の興行街だった六区の賑わいを取り戻そうと、2013年(平成25年)から、再生プロジェクトが進められているといいます。建物がどんどん新しくなり、街の景色は変わっても、その地域の歴史や文化を継承していこうという取り組みが行われるのは素敵なことですね。変化を続ける浅草六区ですが、その中で、昔ながらの変わらぬたたずまいのまま営業を続けているのが「入山せんべい」です。

浅草で100年以上続く老舗の堅焼きせんべい

創業は1914年(大正3年)。かつて六区のメインストリートだったすし屋通り沿いにあり、店内をひょいとのぞき込むと、職人たちが長火鉢の前に座り、1枚1枚、炭火でせんべいを焼いている姿を見ることができます。その懐かしい風景は、まるで、大正・昭和の時代にタイムスリップしたかのよう。店名と同じ名前の看板商品「入山せんべい」は、しっかりとした歯ごたえの堅焼きせんべいで、ほんのりと焦げた醤油の香りがたまらない一品です。原料には創業時から変わらない特注の米を使用。数日間、むしろに並べて天日干ししたあと、最高級といわれる紀州の備長炭で焼き上げます。焼きたてのものを店頭で1枚から購入することもできますが、手土産には袋入り、缶入りをどうぞ。

浅草で100年以上続く老舗の堅焼きせんべい
浅草で100年以上続く老舗の堅焼きせんべい

入山せんべい

入山せんべい 住所:東京都台東区浅草1丁目13-4

※掲載情報は 2015/07/14 時点のものとなります。

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キュレーター情報

岸朝子

食生活ジャーナリスト

岸朝子

大正12年、関東大震災の年に東京で生まれ、女子栄養学園(現:女子栄養大学)を卒業後、結婚を経て主婦の友社に入社して料理記者歴をスタート。その後、女子栄養大学出版部に移って『栄養と料理』の編集長を10年間務める。昭和54年、編集プロダクション(株)エディターズを設立し、料理・栄養に関する雑誌や書籍を多数企画、編集する。一方では、東京国税局より東京地方酒類審議会委員、国土庁より食アメニティコンテスト審議員などを委託される。
平成5年、フジTV系『料理の鉄人』に審査員として出演し、的確な批評と「おいしゅうございます」の言葉が評判になる。
また、(財)日本食文化財団より、わが国の食文化進展に寄与したとして食生活文化金賞、沖縄県大宜味村より、日本の食文化の進展に貢献したとして文化功労賞、オーストリア政府より、オーストリアワインに関係した行動を認められてバッカス賞、フランス政府より、フランスの食文化普及に努めた功績を認められて農事功労賞シュバリエをそれぞれ受賞。
著書は『東京五つ星の手みやげ』(東京書籍)、『おいしいお取り寄せ』(文化出版局)他多数。

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