絹のようになめらかな福井の銘菓「羽二重餅」

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絹のようになめらかな福井の銘菓「羽二重餅」

地元特産の絹織物「羽二重」にちなんだ優しく上品な味わい

絹のようになめらかな福井の銘菓「羽二重餅」

2015年3月31日、角川マガジンズより、『金沢・能登の食遺産』という本が発売されました。北陸新幹線の開通や、この春からのNHKの連続テレビ小説「まれ」の舞台になったことで、今注目されている金沢・能登を中心に、富山、福井などのおいしいお店や手土産を、私が「案内役」としてご紹介しています。その本の中でも取り上げている福井の銘菓のひとつが「羽二重餅」です。福井は、高級絹織物「羽二重」の産地。1887年(明治20年)、村野文次郎翁が福井で初めて羽二重を織ったといわれており、薄くしなやかな肌触りで、たちまち世にその名を知られるようになりました。

 

「羽二重餅」は、1905年(明治38年)に松岡軒の2代目店主である淡島恒が考案。餅粉を蒸し、砂糖と水飴を加えて端正に練り上げたもので、絹織物「羽二重」の風合いをそのまま写し取ったかのような、きめ細かくなめらかな餅菓子です。2~3ミリという薄さにこだわっており、口の中でふんわりととろけていくような食感と、ほんのりとした甘さが楽しめます。現在は、4代目店主の淡島洋さんが、創業時からの精神「おいしさは真心」をモットーに、風雅な伝統の味を守り続けています。店舗は、JR福井駅より徒歩8分ほど。中央大通り(本町通り)を真っ直ぐ西へ向かい、路面電車を越えてひとつ目の信号を過ぎた左側にあります。喫茶スペースもありますので、福井を訪れた際にはぜひお立ち寄りください。なお、「羽二重餅」は、松岡軒店頭のほか、ホームページでの購入も可能です。また、全国の有名百貨店でも取り扱いがあります

※掲載情報は 2015/05/20 時点のものとなります。

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キュレーター情報

岸朝子

食生活ジャーナリスト

岸朝子

大正12年、関東大震災の年に東京で生まれ、女子栄養学園(現:女子栄養大学)を卒業後、結婚を経て主婦の友社に入社して料理記者歴をスタート。その後、女子栄養大学出版部に移って『栄養と料理』の編集長を10年間務める。昭和54年、編集プロダクション(株)エディターズを設立し、料理・栄養に関する雑誌や書籍を多数企画、編集する。一方では、東京国税局より東京地方酒類審議会委員、国土庁より食アメニティコンテスト審議員などを委託される。
平成5年、フジTV系『料理の鉄人』に審査員として出演し、的確な批評と「おいしゅうございます」の言葉が評判になる。
また、(財)日本食文化財団より、わが国の食文化進展に寄与したとして食生活文化金賞、沖縄県大宜味村より、日本の食文化の進展に貢献したとして文化功労賞、オーストリア政府より、オーストリアワインに関係した行動を認められてバッカス賞、フランス政府より、フランスの食文化普及に努めた功績を認められて農事功労賞シュバリエをそれぞれ受賞。
著書は『東京五つ星の手みやげ』(東京書籍)、『おいしいお取り寄せ』(文化出版局)他多数。

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