赤坂の土産といえば!天皇陛下にも献上したという老舗、赤坂もち

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赤坂を代表する老舗の和菓子

1899(明治32)年創業の老舗和菓子屋、赤坂 青野。三代目が考案したという「赤坂もち」は、風呂敷のイメージの紙で包まれた餅菓子です。名前に地名をつけている看板商品なので、手土産として長年親しまれています。私の父は「昭和天皇に献上したお菓子」として昔から赤坂もちを地方のお客様への手土産に購入していて、我が家もいただく機会が多く、私にとって赤坂もちは子供の頃によく食べたお菓子の一つです。

きな粉と餅を小風呂敷で包む元祖!なんですって

赤坂の土産といえば!天皇陛下にも献上したという老舗、赤坂もち

きな粉をかけたお餅菓子をひとつのパッケージにして小風呂敷で包むスタイルの和菓子は、青野さんが元祖なのだそうです。
黒糖入りの餅を使った青野さんの赤坂もちは、黒蜜がついていません。細かく刻んだ胡桃も入っていて、香ばしさも楽しめます。赤坂もちは、きな粉量が凄く多いの。私はきな粉が大好きなので、それもお気に入り。たっぷりかけて、付いている黒文字で刺して持ち上げると、のびますのびます、どこまでも柔かなお餅が伸びるので、せっかくついたきな粉が落ちてしまうのでお気をつけて(笑)。ですので、最初に一口大にお餅を切ってからきな粉をまぶすのがお薦めです。

 

小風呂敷の手触りが優しい風合いですよ。画家の加山又造氏による風情あるデザインなので、手軽な和菓子ながらも丁寧さを感じます。一般用、慶事用、仏事用の3パターンあるのも老舗のアイディアですね。風呂敷を開く時がウキウキする瞬間ですよね。風呂敷は、ひとつひとつ手結びで結ばれています。お店の皆様の想いが詰まった個装なのです。

赤坂の土産といえば!天皇陛下にも献上したという老舗、赤坂もち

栄養たっぷりのシンプルな味わいを改めて

甘さもほど良いので、甘いものが苦手な方でも食べられるのではないでしょうか。きな粉は大豆たんぱくも豊富ですし食物繊維もたっぷりです。濃い味やインパクトのある味に慣れてしまいがちな現代ですが、優しく素朴な老舗の味わいも、次世代の子供たちにも覚えてもらいたいものですね。

※掲載情報は 2019/03/11 時点のものとなります。

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キュレーター情報

小倉朋子

(株)トータルフード代表/トータルフードプロデューサー

小倉朋子

(株)トータルフード代表取締役/亜細亜大学講師/「食輝塾」主宰/日本箸文化協会代表/農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事/ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問/(社)エチケット・マナー協会理事

来世も再来世も食の仕事を!生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中!

●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載

●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(文響社)、『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『愛される「ひとり店」の作り方』(草思社)、『「いただきます」を忘れた日本人』(アスキー新書)、『グルメ以前の食車マナーの常識』(講談社)ほか、ベストセラー多数

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