速報!「ma biche(マ ビッシュ)」が芦屋に待望のプレオープン

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自分の色をだす焼き菓子は、お店の顔にしていきたい自信作!

速報!「ma biche(マ ビッシュ)」が芦屋に待望のプレオープン

2017年2月3日、JR芦屋駅北側の閑静な住宅街に「ma biche(マ ビッシュ)」がプレオープンしました。
当面はプレオープン期間として、金・土・日(10:00~19:00)の週末3日間のみの営業となります。

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オーナーシェフの村田博さんとは出会って12年程。
7月に阪神芦屋駅近くに「エトネ」の多田征二シェフ(https://ippin.gnavi.co.jp/article-6973/)がオープンされた時もそうでしたが、これ程までに親交の長いシェフが独立開業されると感慨もひとしおで、大切に体内で育んできた子供が産まれるときのような想いがこみあげてきます。

 

村田シェフは、専門学校を卒業後「ホテル阪急インターナショナル」に就職。
ここで一生の師と仰ぐこととなる「パティスリー モンプリュ」の林周平シェフや、20年間親交を深め続けることとなる「パティスリー アキト」の田中哲人シェフ、「パティスリー エトネ」の多田征二シェフとの出会いがあり、パティシエ人生がスタートします。
その後「ホテルグランヴィア大阪」、「御影高杉」などで修業を積み、2005年12月の「パティスリー モンプリュ」オープン当初から約11年間、林シェフの右腕としてスーシェフを務めあげ、この度待望の独立開業を果たされました。

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店名の「マ ビッシュ」は、フランス語で“私の可愛い大切な人”という意。
自分のお気に入りの日本語からフランス語訳を探される方が多い中、「マビッシュ」という言葉(音)の響きからこの店名に決められたのだそう。

 

お客様に愛していただけるお店創り、味わいのあるお菓子創りを目指してらっしゃいます!

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緩やかなカーブを描くオシャレなレンガ造りのこの物件には、以前は喫茶店が入ってたそう。
元々芦屋で開業したいと考えていた村田シェフは、こちらの物件をご紹介いただいた瞬間、これこそ“ご縁の物件”だと感じ、他を見ることなく1軒目でこちらに決定。
趣深い色合いのレンガの壁に大きな窓、陽があたると枝が影を落とす大きなサルスベリの木。
ドラマのワンシーンのようなこの光景が最初からあったなんて、本当に奇跡的ですよね。
ここに店名の看板をつけた木のオブジェを立てて。
射し込む陽の光で影ができ、“ma biche”の文字が浮かび上がり、これまたとってもオシャレな雰囲気を醸しだし、道行く人たちが皆さん振り返ってらっしゃいました。

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内装もご自分でデザインされ、フランステイストに少しカジュアルなアメリカンテイストを加えて。
並ぶお菓子がThat’sフランス菓子ばかりではないので、あえて店名にも“パティスリー”を冠さなかったそう。

 

壁のタイルや、アンティークの型やロゴ入りのプレートなどのオブジェもとっても素敵で、
ほんわかと落ち着く空間に設えられています。

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ショッパーやショップカードは最初からグレーがかった上品なピンク色で作りたいと考えられていて、店名がこの色とリンクする意味合いでよかったとのこと。
アルファベットの字体にもこだわり、デザイナーさんに細かく指示をして、ちょっと陰影をつけたようなこのオシャレな字体が完成しました。
ロゴマークはあえてなく、この店名のアルファベットの文字そのものがロゴとして素敵な存在感をはなっています。

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ショーケースに並ぶ生菓子は、苺のショートケーキやシュークリーム、プリンといった子供さんもOKな洋菓子から、ムラング シャンティやヴァシュランなどの伝統的なフランス菓子まで13種類ほど。
修業先の「モンプリュ」は王道のフランス菓子でしたが、村田シェフは、「自分はフランスで修業した経験がないので、自分が美味しいと思うお菓子を作っていきたいんです。苺のショートケーキやシュークリームなどの親しみやすい洋菓子も大切にしたいし、自分にとっては‘憧れ’というエッセンスも入っているフランス菓子も、せっかく修業先で教えてもらい、こんなにも長く作り続けてきたので自分も伝えていきたいという思いがあります。」と話します。

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オープン当日、あまり見たことのないビジュアルだからか人気を博し、早々に完売していたのがこちらの『ヴァシュラン・キャフェ』。

 

ムラング・キャフェと、ラムレーズンのクレーム・シャンティイの中にはマルサラ酒を効かせたマスカルポーネのクリーム。ムラングが軽く儚く口溶け、余韻にキャフェのほろ苦さとラム酒の芳醇な香りが長く続きます。
一見ちょっとボリュームがあるように見えますが、想像以上に軽やかなテクスチャーなのでこれでベストサイズ!

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そして、しっかりと美味しいものを作っていきたいと力を入れてらっしゃるのが『ガトーフレーズ』、苺のショートケーキです。

 

モンプリュではアントルメでしか作られておらず、特注が入った時に四角いフォルムのプティガトーが登場することはありましたが、三角形にされたのは意外でした。
薄力粉は増田製粉所の徳宝笠、生クリームはオーム乳業の42%と素材にもこだわられています。
ポイントは、生地にシロップやお酒をうたないことと、冷やしながらゆっくりと低速でたてること。
こうすることで、もちがよく且つ口溶けもいい生地とクレーム・シャンティイ、イチゴが三位一体となってなめらかに溶け消えていきます。
イチゴはとても薄くスライスされていて、またイチゴのシロップがうたれているわけでもないのに、このうっとりとするほど甘やかなイチゴのアロマはなに!?と思わず二度見してしまったほど。
生地にもクリームにも、しっかりとイチゴの香りがうつっており、余韻に長く続くのです。

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そう、これこそがまさに村田シェフが目指すお菓子!
見た目はいたってシンプルですが、ひと口食べて思わず二度見をしてしまうほど意外性のある美味しさ。印象に残る美味しさを理想とされています。

 

もう充分パティシエとしての技を究めている村田シェフですが、その探究心は尽きることがなく、「まだまだ未熟なので自分の技術をさらに伸ばしていくとともに、自分ならではの持ち味を創り上げていきたいんです!」といいます。
目指す理想は高く、匠の技とクラシックが融合したお菓子なんです!

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スペシャリテはなんですか?とおうかがいすると、それはお客様に決めてほしいと言いつつも、“焼き菓子をお店の顔にしていきたい”とのこと。
焼き菓子9種、サブレ8種ほどが揃えられていますが、そのひとつひとつにこだわりと技が光っていました。

 

特にお薦めは、パウンドジェンヌ・オランジュとサブレココ。
口に入れた瞬間に感じる味はしっかりと濃厚ながら、口溶けがよく、スッときれて後に残らないのでまた次へと手がのびる美味しさ。

 

ゆくゆくはショーケース横の平台にヴィエノワズリーや焼きっぱなし菓子を並べ、焼き菓子で自分の‘色’を出していきたいとのこと。
「焼き菓子といえばマ ビッシュ!」が合言葉になる日もそう遠くはないと思います。

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オープン初日に購入した全種類の生菓子&焼き菓子。
決して華やかな見た目ではありませんが、どれもほっこりと安心するしみじみとした美味しさのなかに、要所要所に匠の技が光っていました。
またとってもハイレベルな「普通の美味しさ」を生み出すお店の誕生ですね!

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私が村田シェフに出会った10数年前からほんの数年前までは、実は独立する気はないと聞いていました。
技術的にも、人間性的にも、日本一と言っても過言ではないスーパースーシェフという地位を築いていた村田シェフ。
オーナーシェフではなくとも、お菓子作りのこと、お店作りのことを村田シェフに尋ね相談するシェフが数多くいらっしゃいました。

 

でもここ数年、同世代でオーナーシェフとして活躍している方達の姿を見て、少しずつ心が動いてきたのだそう。
一国一城の主になりたい!という想いは、男性なら誰しも持つものですものね。
モンプリュのスーシェフという安定と信頼のある地位を捨て、40代になってまた新たなスタート地点に立つことを選んだ村田シェフ。
まだ自分の技術は発展途上だという飽くなき探究心、向上心は本当に素晴らしく、今後間違いなくさらに御自身をレベルアップさせていかれることと思います。
最初に聞いた時はあまりの淋しさに涙にあけくれましたが、周囲からの沢山の温かな応援に支えられ、ついにこの日を迎えられたこと、私も本当に心から嬉しく思っています。

 

最近30代前半と若くして独立される方が多い傾向にありますが、40代になり、考え方も円熟味を増し、一本しっかりとした筋が通り、揺るぎない人間関係を築いている今だからこそ、このカタチを創り上げられたんだろうなぁと感じる、スタートから安定感に満ち溢れている本当に素敵なお店です。

 

あとはここから、地元の皆さまに愛していただける、地元に根差したお店作りを頑張っていかれることと思います。

まだはっきりと日程は決まっていませんが、グランドオープン時にはきっとさらに沢山のブラッシュアップしたお菓子が顔を並べることでしょう。

我こそは!と思われるパティシエさんは、ぜひ村田シェフの元で学んでみてください。
教えることもとても上手なシェフなので、きっと新たな発見が沢山あると思いますよ。
スタッフさんは随時募集中です。

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遠方の方もまずは焼き菓子から。
村田シェフワールドを是非堪能してみてください!
ホワイトに地模様のBOXにパステルブルーのリボン、ピンクのショッパーはとてもフェミニンで上品なので贈り物にもピッタリです。

焼き菓子セット

ma biche(マ ビッシュ) 住所:芦屋市大原町20-24テラ芦屋1F

※掲載情報は 2017/02/07 時点のものとなります。

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キュレーター情報

松本由紀子

スイーツコーディネーター

松本由紀子

スイーツコーディネーター&ライター。

一般雑誌、菓子専門誌、TV、ラジオ、webサイトと多岐にわたり、ライター&コメンテーターとしてスイーツ情報を発信。スイーツ関連メーカーのコンサルティングを務め、商品開発、コラボ商品の企画、マーケティングに携わる。スイーツ講座(定期/単発)の講師も務める。

10名のパティシエの珠玉の一品!を集約したDVD 『Sweets美術館』をプロデュース&出演。
http://www.amazon.co.jp/Sweets美術館-2012-松本由紀子/dp/B00BPJSFF2

百貨店催事やイベントをプロデュースし、「スイーツコーディネーター松本由紀子セレクション」なる冠催事を展開。
*2012年11月~:フランスフェアー@JR大阪三越伊勢丹
*2014年2月:サロン・デュ・ショコラ@JR大阪三越伊勢丹
*2015年2月:アムール・デュ・ショコラ@大阪高島屋
*2015年10月~:松本由紀子セレクション@阪急うめだ本店 

ORIGINE KOBEの広報を務める。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/article-2060/

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