産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

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産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

寒さが本格的な季節、チョコレートが恋しくなってきましたね。

バレンタインシーズンを楽しんでいるチョコレートラヴァ―の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、近年注目を集めているベルギーのショコラティエ「ブノワ・ニアン(BENOIT NIHANT)」をご紹介させていただきます。

 

「ブノワ・ニアン(BENOIT NIHANT)」は、シングルオリジンにこだわったビーントゥーショコラを手掛けるベルギーのチョコレートブランドで、ベルギー国内で5店舗を展開しています。

 

ショコラティエのブノワ・ニアン氏は、元製鉄メーカーのエンジニアという異色の経歴の持ち主。

ベルギーのリエージュにある小さな工房で、カカオ豆が持つ本来の香りや味わいの個性を最大限に引き出すために、1800年代に製造された昔の機械を大切に使い続け、伝統製法を守り、長時間かけて丁寧にコンチングすることにより、口どけの良い風味豊かなチョコレートに仕上げています。

 

また自ら農園に出向いてカカオを選定し、産地と生産者へのリスペクトから他の産地や豆とは混ぜないシングルオリジンカカオへこだわりも強いニアン氏。

 

一つのカカオ畑から、その畑に最も適した一品種のカカオだけを栽培する、「単一農園・単一品種」のカカオにこだわり、常にカカオの純粋な香りと繊細な味わいを引き出すチョコレートづくりを心がけてらっしゃいます。

産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

これまではポップアップショップ等でしか購入できなかったのですが、2019年9月に「ブノワ・ニアン」のオンラインショップがスタート。

ボンボンショコラ、タブレットのほか、ブランドの新商品となる日本初登場の焼き菓子を購入することができます。

 

今回はその中でも私のお気に入りのチョコレートボールとガトーショコラをご紹介させていただきます。

産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

ナッツやドライフルーツをチョコレートコーティングした『ブール ド ショコラ(Boule de Chocolat』は、全5種類。

チョコレート×素材のマリアージュを愉しめる、本格派チョコボールです。

産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

ドライフルーツ3種(アプリコット、クランベリー、レーズン)と、ナッツ2種(ヘーゼルナッツ、アーモンド)と、ブノワ・ニアンの5種の産地別カカオが、お口の中でおいしく響き合います。

産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

『ラジェド ド オウロ 74%×アプリコット』は、ブラジル・バイーア州の南にある農園で栽培された、非常に珍しいカカオ豆「フォラステロ・ブラン」を使用。

強い酸味と果実風味が特徴のチョコと、アプリコットの爽やかな酸味が織り重なり合います。

産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

『リオ ドゥルセ 73%×クランベリー』は、グアテマラの北部マヤ地域<リオ ドゥルセ>に位置する単一畑の農園で栽培しているカカオ豆を使用。

ナッツ、バナナ、ヘーゼルナッツ、オレンジの花の風味が感じられるチョコに、クランベリーの滋味深い酸味がプラスされより複雑な味わいに。

産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

『マヤン レッド 73%×ヘーゼルナッツ』は、ホンジュラスのマヤ遺跡に近い畑で栽培している赤色をしたカカオポッドから採れるカカオ豆を使用。

ヘーゼルナッツ、レーズン、キャラメル、コーヒーの風味がバランスよく混じり合うチョコに、ヘーゼルナッツのコク深くナッティな香味がベストマッチ。

産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

『サン フランシスコ デ マコリス 73%×アーモンド』は、ドミニカ共和国 サマナ半島の畑で収穫するカカオ豆を使用。

スパイシーな風味に、ゴマの香ばしさ、バニラの香りが感じられるビターチョコに、アーモンドの香ばしさがカリっと心地よく響きます。

産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

『ノワール オ レ 55%×サルタナレーズン』は、ドミニカ共和国 サマナ半島の緑豊かな植生で成長したカカオ豆を使用。

キャラメルのような甘さとスパイシーな風味を兼ね備えたカカオ分の高いミルクチョコレートと、甘酸っぱく芳醇なアロマのレーズン、ほろ苦い宇治抹茶の相性が抜群です。

 

こちらのミルクチョコレートは日本先行販売とのことですが、高カカオでキレのあるスパイシーなテイストなので、甘ったるさは全く感じられません。

普段はカカオ分の高いノワールが好みの私ですが、意外にもこの組み合わせが一番好みでした。

カカオ、レーズン、抹茶の風味と香りの掛け算、マリアージュ感が秀でていて素晴らしかったです。

産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

さらに今年はガトーショコラ、フィナンシェ、クッキーなどチョコレートが主役の焼き菓子が日本初登場。

「ブノワ・ニアン」を代表する3種のチョコレート『ラジェド ド オウロ 74%』『リオ ドゥルセ 73%』『マヤン レッド 73%』が使用されていて、同じアイテムを産地別のカカオで食べ比べすることができます。

 

なかでも私のおすすめは、『ガトーショコラ』。

カカオ感はしっかりとインパクトがありながらも甘さ控えめで、しっとり濃厚に仕上げられています。

 

産地別のカカオで食べ比べ!カカオ職人「ブノワ・ニアン」

チョコレートはもちろん、ブノワ・ニアン氏が「単一農園、単一品種」にこだわってつくった産地別カカオのタブレットを贅沢に使用。

さらに、産地指定した北海道産の良質なバターと、豊かなコクを与えるさとうきび100%のフランス産ブラウンシュガー カソナードを使用し、菓子職人がひとつひとつ丁寧に焼きあげられています。

 

さらに焼成後一日ゆっくり寝かせることにより、素材の美味しさが生地全体に馴染み、豊かな味わいとともに、しっとり口どけのいい食感に仕上げられています。

 

このガトーショコラは、ブール ド ショコラよりもさらに、それぞれのカカオの個性がくっきりと描きだされています。

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ブラジル産の『ラジェド ド オウロ 74%』は、強い酸味と果実風味が特徴的。

余韻にインパクトある酸味が長く続きます。

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グアテマラ産の『リオ ドゥルセ 73%』は、ナッツ、バナナ、ヘーゼルナッツ、オレンジの花の風味が感じられます。

3種の中では一番穏やかでバランスのとれたテイスト。

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ホンジュラス産の『マヤン レッド 73%』は、ヘーゼルナッツ、レーズン、キャラメル、コーヒーの風味がバランスよくブレンドされています。

ナッティで重厚なフレーバーの隙間から、華やかな香りが顔を覗かせる複雑なテイスト。

 

甲乙つけ難いですが、私はマヤン レッドに一番トキメキました。

3種類の詰め合わせもありますので、ぜひ食べ比べて、ブノワ・ニアンの真髄 産地別カカオそれぞれの個性をご堪能ください!

チョコレート同様、15~20度の室温でいただくと、より一層ふくよかにカカオのアロマが花ひらきます。

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バレンタインシーズンは、様々な百貨店にも登場予定の「ブノワ・ニアン」。

実際に店頭に並んでいる姿を眺めるのも魅力的ですが、自宅でじっくりと選べるオンラインショップもおススメです。

チョコレートシーズン本番前に、ぜひチェックしてみてください!

※掲載情報は 2021/01/31 時点のものとなります。

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キュレーター情報

松本由紀子

スイーツコーディネーター

松本由紀子

スイーツコーディネーター&ライター。

一般雑誌、菓子専門誌、TV、ラジオ、webサイトと多岐にわたり、ライター&コメンテーターとしてスイーツ情報を発信。スイーツ関連メーカーのコンサルティングを務め、商品開発、コラボ商品の企画、マーケティングに携わる。スイーツ講座(定期/単発)の講師も務める。

10名のパティシエの珠玉の一品!を集約したDVD 『Sweets美術館』をプロデュース&出演。
http://www.amazon.co.jp/Sweets美術館-2012-松本由紀子/dp/B00BPJSFF2

百貨店催事やイベントをプロデュースし、「スイーツコーディネーター松本由紀子セレクション」なる冠催事を展開。
*2012年11月~:フランスフェアー@JR大阪三越伊勢丹
*2014年2月:サロン・デュ・ショコラ@JR大阪三越伊勢丹
*2015年2月:アムール・デュ・ショコラ@大阪高島屋
*2015年10月~:松本由紀子セレクション@阪急うめだ本店 

ORIGINE KOBEの広報を務める。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/article-2060/

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