米国の高級食品見本市で見つけた日本発・和風テイストの「ライスグラノーラ」

米国の高級食品見本市で見つけた日本発・和風テイストの「ライスグラノーラ」

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日本ならではの和風だし味ときなこ味

米国の高級食品見本市で見つけた日本発・和風テイストの「ライスグラノーラ」

1月22日から24日までサンフランシスコで開催された、全米最大級のプロ向けの高級食品見本市「Winter Fancy Food Show 2017」に行ってまいりました。会場には、JETROの掛け声で、世界進出を目指す日本の食品会社が「日本パビリオン」として出展。その傍らで米国での反響や市場動向などがうかがい知れて、大変興味深い体験をさせていただきました。

 

日本パビリオンに展示されたのは、日本酒や日本茶、麺類、お菓子、お好み焼き、食酢などの食品でした。

米国では「エシカル・コンシューマリズム」と呼ばれる、安全性や動物・社会・環境などに配慮して商品を選択する消費活動が盛んで、「オーガニック」、「コーシャ」(本来はユダヤ教が安全とする食品だが、米国では非ユダヤ教徒の間でも高品質の証とされる)、「GMOフリー」(非遺伝子組み換え食品)といった安全性を認証された商品が、売り上げ増の決め手になるといわれています。

 

また、自己免疫疾患の原因ともいわれる小麦などに含まれるグルテンを使わない「グルテンフリー」食品も、意識の高い消費者が注目する商品です。

 

そういった点からも、グルテンを含まないお米が主食で、ヘルシーと認識されている日本食は、米国市場ではアドバンテージが高いといえます。認証マークが付けば、まさに鬼に金棒でしょう。米国は消費大国であるとともに、メディア、ジャーナリズムの発達した国ですので、米国での成功が世界進出の足掛かりにもなります。

米国の高級食品見本市で見つけた日本発・和風テイストの「ライスグラノーラ」

さて、そんな米国でのフードショーの出展商品の中で目を引いたのは、むらせライスさんの「ライスグラノーラ」。メープル味、きなこ味、和風だし味の3つのフレーバーで、牛乳やヨーグルトに混ぜるほか、サラダのトッピングにしたり、そのまま食べられたりと応用がきいてとても便利。もちろん、低グルテン商品です。

米国の高級食品見本市で見つけた日本発・和風テイストの「ライスグラノーラ」

特に、乾燥野菜をミックスした「和風だし味」は、グラノーラのイメージを覆すような(笑)ちょっと衝撃的な商品ですが、食べてみると意外と違和感がありません。玄米の香ばしさが何ともおいしくヘルシーで、日本発のオリジナル・グラノーラとして、ぜひ海外にも販路を広げていっていただきたいなと思います。

※掲載情報は 2017/02/07 時点のものとなります。

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キュレーター情報

青木ゆり子

各国・郷土料理研究家

青木ゆり子

雑誌「ぴあ」等の記者を経て料理に目覚め、2000年に「世界の料理 総合情報サイト e-food.jp 」を創設。以後、各国の「郷土料理」をテーマに、サイト運営、執筆、レシピ研究および開発、在日大使館・大使公館での料理人、料理講師等などに携わる。

地方色あふれる国内外の郷土料理の魅力を広く伝えるとともに、文化理解と、伝統を守り未来につなげる地域活性化をふまえて活動を行っている。

「世界の料理レシピ・ミュージアム」館長。著書「しらべよう!世界の料理 全7巻」(ポプラ社)、
「日本の洋食~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房)。

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