石川県の中でも甘い!北九州の醤油文化の流れを汲む、輪島の「サクラ醤油」

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輪島の醤油は石川県の中でも特に甘い

石川県の中でも甘い!北九州の醤油文化の流れを汲む、輪島の「サクラ醤油」

あらゆる日本の家庭に浸透し、誰しもが知っている調味料に醤油があります。起源は古く、弥生時代から存在するという説も。一般的には大豆などを原料とし、それを発酵させて作成するもの。ほかに魚が原料の魚醤や、動物系、たとえば豚が原料の豚醤など種類もあります。もちろん全国各地に醤油はありますが、僕が一番驚いたのは石川県の輪島に行った時のこと。金沢とか石川県の醤油って甘めなのです。それは知っていたのですが、輪島はもっと、甘い!九州の醤油って甘いじゃないですか。そんな感じ。そこで調べたら、輪島の海女さんって北九州の出身の方が多いそう。昔は冬場になると出稼ぎに来ていて、そのうち定住するようになったのだとか。その流れで醤油も特に甘いという話です。

約100年続く輪島の醤油には、馬刺しがぴったり

石川県の中でも甘い!北九州の醤油文化の流れを汲む、輪島の「サクラ醤油」

輪島で有名な醤油屋さんというと、谷川醸造です。創業は明治38年。創業者の谷川守藏氏が名古屋で酒造りを学んで輪島で酒造業を始めたのが最初。その後、大正時代に入り、醤油・味噌の製造、昭和には焼酎、合成清酒の製造、ビールの特約店などを開始(現在は醤油、味噌に特化しています)。醤油は2代目のときに新潟から腕利きの醤油杜氏を招聘して、開始したのだとか。それから約100年。今でも脈々と受け継がれているのが「サクラ醤油」です。あまくち、こいくち、うすくちがありますが、僕の一押しはこいくち。これでも甘いです。金沢の方ならば刺身でもいけますが、東京出身なのでここまで甘いと魚介系より、個人的には馬刺しがぴったり。馬のコクと濃厚な脂の感じを、この甘い醤油が絶妙にサポートするわけです。珍しき、日本海に面した輪島の甘い醤油。常備すれば、さまざまな料理の味のバリエーションが広がりそうです。

※掲載情報は 2018/09/27 時点のものとなります。

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キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

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