文豪を中心に多くの人から愛され続けている銘菓「空也最中」

文豪を中心に多くの人から愛され続けている銘菓「空也最中」

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先日、あるメーカーショールームのオープン記念に、大好きなお菓子をお土産で戴きました。

文豪を中心に多くの人から愛され続けている銘菓「空也最中」

銀座で有名な空也最中(くうやもなか)です。東京都中央区銀座にある和菓子店「空也」が製造、販売している最中です。楕円形で中ほどあたりが少しくびれた形で小ぶり。皮は焦がし皮となっており香ばしさを感じます。

文豪を中心に多くの人から愛され続けている銘菓「空也最中」

発売当初は普通の皮を使用していたそうです。焦がし皮を使用するきっかけとなったのは、初代店主の友人であった九代目団十郎から出された最中が火鉢であぶってあったことからだとか。

 

文豪を中心に多くの人から愛され続けている銘菓というのも、興味深いです。夏目漱石をはじめ、林芙美子の小説にも登場しています。特に夏目漱石の空也最中好きは有名で、「吾輩は猫である」に空也餅のことを書いたくだりがあるそうです。

 

「空也」の屋号は、たまたま初代が関東空也衆の1人であり、その仲間の援助で最中を中心とした生菓子をはじめたことから来ているのだとか。

 

空也ではこの空也最中の他に、あんをカステラ風生地ではさんだ「空也双紙」や「求肥」といった菓子も販売されているそうですが、すべての菓子で予約が必要でまた、地方発送も行っていないとのことです。

文豪を中心に多くの人から愛され続けている銘菓「空也最中」

銀座という、最先端の街で、安くて美味しく、時代に流されない体に優しい安全なお菓子作りにこだわる店主の精神。

文豪を中心に多くの人から愛され続けている銘菓「空也最中」

そんなこだわりの和菓子のプレゼントには、お選びくださり、ご予約くださり、並んで下さったことに対するサプライズとおもてなしの心を感じずにはいられません。

 

地方発送も行われていないそうです。ご予約とご来店は一手間かかりますが、何でも通販で手に入る時代だからこそ、思い出深い逸品としてこれからも皆様に愛される和菓子でい続けることと思います。

空也最中

空也 〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目7-19

※掲載情報は 2016/11/01 時点のものとなります。

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キュレーター情報

磯部作喜子

料理研究家・テーブルコーディネーター

磯部作喜子

英語教師を経て食の世界へ。「ル・コルドン・ブルー」にてパン・洋菓子ディプロム取得。今田美奈子製菓コース師範・テーブルセッティングディプロマ取得。花・芸術文化協会テーブルコーディネートディプロマ取得。同認定校。世田谷のブーランジェリー「シニフィアン・シニフィエ」で研修。志賀勝栄氏にパン作りを学ぶ。現在は東京と名古屋で料理・パン・テーブルコーディネートの教室「ル・サロン・ブラン」を主宰。毎月100席以上の講座をこなし、現在までのべ9000人の生徒におもてなしの極意を伝えてきた。「おもてなしの心は食卓を飾るすべてに宿る」というコンセプトのもと、料理・パン・コーディネートなど食に関する内容をトータルに楽しく学べるサロンを目指す。予約待ちの教室をかかえる一方で、各企業とのコラボレート、料理教室や食卓芸術の外部講師としても活躍中。女性誌やライフスタイル誌を始めメディア取材も多い。著書「ル・サロン・ブランの本格パン」(主婦と生活社)「Le Salon Blanc ランチタイムのおもてなし」(ハースト婦人画報社)アメブロ:http://s.ameblo.jp/salon-blanc/

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