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日本人には馴染みの深いお菓子「カステラ」は、ポルトガルから伝わった南蛮菓子を元に日本で独自に発展した和菓子とも言われています。材料はとてもシンプルですが、それだけにお店によって味なども変わってくるお菓子でもあります。今回は、カステラの本場といわれるは長崎以外で作られている、注目すべきカステラを紹介いたします。昔ながらに製法で作られているモノから、カステラに思えないほどのモノからご当地カステラまで、一度は食べておきたいカステラを厳選して取り揃えてみました!
秋田:昔は冠婚葬祭料理だったほど高級品だった「豆腐カステラ」
まずは、変り種のカステラを紹介します。紹介者であるフードジャーナリストのはんつ遠藤さんに紹介してもらった、秋田県の名物で郷土料理と言われる「豆腐カステラ」。歴史も古く江戸時代に誕生されたと言われていて、戦前までは冠婚葬祭料理だったそうです。はんつさんオススメの雁の里農産物直売組合加工部会が製造した「豆腐カステラ」は、豆腐、砂糖、鶏卵、片栗粉、食塩、食油のみで作られていて、甘くてしっとりとした味わいは、まさに絶品なのだとか。秋田県に行った際には、ぜひ食べておきたい変り種のカステラです。
東京:昔ながらの製法で焼き上げられる「かすてら」
こちらは、東京でも古くから「かすてら」を販売しています。1897年(明治30年)に創業した東京の四ツ谷にある【坂本屋】では、卵、砂糖、小麦、と厳選した材料のみを使って、昔ながらの製法で焼き上げた「かすてら」。紹介者のエッセイストで文教大学 准教授の横川潤さんは、お客様のおもてなしや、手土産に使える茶菓子を探していて、【坂本屋】と出逢ったそうです。食べ続けているうちにその魅力に引き込まれ、中でも切れ端は「かすてら」本体よりも味が凝縮している感じがするんだそうです。ご家族でも、切れ端の方が奪い合いになるという魅力をもった【坂本屋】の「かすてら」、ぜひ食べてみたいものです。
金沢、東京:金箔が一枚貼りされた華やかさと可愛らしさを兼ね備えた「金のかすてら」
こちらのかすてら、とても地域性を感じることができます。金箔が一枚貼りされた「金のかすてら」です。紹介者の料理人である宮澤奈々さんは、お土産としてもらって知ったそうです。棒状のかすてらですが、桜や蝶々の模様が特殊カットされているので、型抜きができるようになっています。日本でも数台しかないフランス製の最新カットマシーンを使って作られるかすてら、 見た目の華やかさとかわいらしさを兼ね備えた、プレゼントなどにもぴったりなカステラです。
京都、東京:半熟の「紙焼きかすてら」
こちらのカステラは、他のかすてらとはちょっと違います。NHN PlayArt株式会社 秘書の大伴さやかさんに紹介してもらったのは、【然花抄院】の「「然」かすてら」。お仕事などの手土産でも使用されていたそうです。丹波の黒豆を食べ京都で育った鶏の黄身の味の濃い卵を使った半熟の紙焼きかすてらで、絶品なのだとか。パッケージや紙袋もシンプルなデザインで、季節限定のかすてらもあるので、母の日のプレゼントが決まっていない方には、オススメです!
京都:江戸時代から続くカステラ専門店の「カステイラ」
カステラの専門店はなかなか珍しいのではないでしょうか。京都にあるカステラ専門店【越後谷多齢堂】の「カステイラ」。ベジタブルフルーツアドバイザーの小坂洋平さんに紹介をいただきましたが、魅力なのは「雪解けのようなフワフワした食感」なんだそうです。添加物などは一切使用せずに江戸時代から続く製法を守って作っているので、本物の「カステイラ」を食べたい方にはオススメです。また、1600円以上買うと、カステイラの「端」を付けてもらえるだそうです。なくなり次第終了だそうですので、ぜひカステラ好きな方は、これも手に入れてみてください!
高知:表面はきつね色だけど中は半熟でトロトロな「トロたま」
こちらはカステラになくてはならない“たまご屋”さんが作るカステラです。株式会社オフィス内田の代表取締役会長である内田勝規さんに紹介していただいたのが、高知県にある【たまごファミリー】の半熟たまごカステラ「トロたま」です。表面はきつね色に焼き上げられて中は半熟でトロトロで、一口頬張ると甘い香りと濃厚な卵の香りの絶妙な食感が味わえるんだそうです。ナイフを入れると中から半熟生地がとろーりと顔をだす、高知に行ったら絶対に食べたい地元で愛されるお菓子です!
※掲載情報は 2016/04/29 時点のものとなります。
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