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旅のお供に、小腹が空いたらおやつTIMES
1年前に事務所を移転しましたが、以前の事務所には「オフィスグリコ」というものがありました。昔の越中富山の薬売り(そんなの知りませんよね)のように、各家庭に薬箱を置き、年に1回ほど訪れて、無くなった薬を補充して、使用した分の代金を回収するシステムでした。グリコの販売業者さんも同じように、(こちらは月1回)事務所に来て新しいおやつを補充して、代金(1食100円で食べるたびにお金を投入)を回収していくのです。ちょっと外へ出れば、コンビニもスーパーもあるし、わざわざ、そんな箱を置かなくも良いのですが、仕事の合間の息抜きにぴったりなのでした。どうも、立派なスイーツよりも昔から「駄菓子」が好きなのですが、今回ご紹介するのはちょっと変わったおやつ=駄菓子なのです。
JR東日本グループが「おやつTIMES」と銘打っておやつのシリーズをだしたのです。この企画に関与していたのは、以前ぐるなびippinでも紹介した岩手の「pecoぺっこ」の担当者の方だったのです。岩手県庁からJR 東日本へ転職しましたが、岩手ばかりではなくJR東日本内の広範囲な地域の開発をされているのです。JRなので各地域のおやつを旅するイメージで、今回は第1弾で、北から青森、岩手、福島、茨城、千葉の5県で、全体に素朴な味わいの深いおやつばかりです。幾つか紹介する中にドライフルーツを使ったおやつが時に美味しかったのです。
福島の「セミドライもも」と「セミドライりんご」は酸味とほどよい甘みの果実感がよくて頬張りました。東日本大震災で一番復興の遅れている県ですが、ぜひ、色々な食材を通じて支援したいと思います。私は岩手の出身ですが、実は父親の故郷は福島なのです。がんばれ、福島!
果物を使ったものに「青森のりんごちっぷす」もあり、他に同じ「青森の長いもちっぷす」もサクサクしていて良い感じです。
その中で一番郷愁を誘うのが「茨城のひとくちほしいも」で、茨城はほしいもの生産が日本一で「玉豊」という品種を使っているのですが、これは、全国のほしいもの生産量の80%を占めるそうです。このほしいもは、まったく甘味や保存量は何も入れてないのです。小さい時のおやつで、母親にほしいもを少し炙って食べさせてもらったのを思いだしました。そう考えるとほしいもなんて、食べる機会はなかったですね。ほしいもは日露戦争の時には「軍人芋」とも呼ばれ保存食として使用された歴史があり、栄養面でも優れているのです。おやつと言えどこうゆうものが少しだけ食べきりというのは良いですね。全部小袋入りで価格は200円前後と安価ですが、色々な味を楽しめるのが良いのです。
一番最初に開けて食べたのは「千葉のざくざくあらぴー」でしたが、日本一の落花生生産のピーナツの米菓子で、思った通りビールにはぴったりでした。発売は3月29日から首都圏の駅ナカ店舗、のもの、NewDaysや紀伊国屋で販売します。
※掲載情報は 2016/03/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アートディレクター・食文化研究家
後藤晴彦(お手伝いハルコ)
後藤晴彦は、ある時に料理に目覚め、料理の修業をはじめたのである。妻のことを“オクサマ”とお呼びし、自身はお手伝いハルコと自称して、毎日料理作りに励んでいる。
本業は出版関連の雑誌・ムック・書籍の企画編集デザイン制作のアート・ディレクションから、企業のコンサルタントとして、商品開発からマーケティング、販促までプロデュースを手がける。お手伝いハルコのキャラクタ-で『料理王国』『日経おとなのOFF』で連載をし、『包丁の使い方とカッティング』、『街場の料理の鉄人』、『一流料理人に学ぶ懐かしごはん』などを著す。電子書籍『お手伝いハルコの料理修行』がBookLiveから配信。
調理器具から食品開発のアドバイザーや岩手県の産業創造アドバイザーに就任し、岩手県の食を中心とした復興支援のお手伝いもしている。