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私のなかで関西の定番土産と言えばこれ!鶴屋吉信の「柚餅」。関西出身ということもあり、子供の頃からよくいただいていた大好きなお菓子です。パッケージこそ変わりましたが、昔ながらの素朴で優しいお味は今も健在。その独特の風味と上品で柔らかな食感が忘れられず、時折無性に食べたくなるほど。定番土産ながら、たかがお土産品と侮ることなかれ。京都を代表する和菓子の老舗の代表銘菓は、肥えた大人の舌も充分に楽しませてくれる逸品です。
老舗和菓子屋のこだわり-「ヨキモノ」を創るために-
鶴屋吉信は、江戸時代の享和三年(1803)、初代鶴屋伊兵衛によって創業された京都を代表する和菓子の老舗。今や全国各地に店舗・販売店がありますので、関西人ならずとも馴染みの深い方は多いかもしれませんね。
今回ご紹介する「柚餅」は、明治初年(西暦1868年)の発売以来、鶴屋吉信の代表銘菓として、長きに渡り愛され続けているひと品。その名の通り、香り高い柚子をやわらかな求肥にこめた風味豊かなつまみ菓子で、柚子がおりなす爽やかな香りが、京の和菓子らしさを醸し出しています。そして、柚子の香りや風味と並んで、「柚餅」になくてはならないのが「和三盆糖」。少し黄色がかった色味と口の中ですぅっと溶けるきめの細かさが特徴で、「柚餅」の上品な甘味を紡ぎ出しています。
鶴屋吉信の家訓にある一条“「ヨキモノ」を創るために”は、おいしい菓子をつくるための哲学とも云うべき一条。鶴屋吉信のこだわりが、代々脈々と受け継がれていることを感じさせてくれます。また、「柚餅」の装画として用いられているのは、柚餅を愛好した京都の文人画家・富岡鉄斎による柚子の水墨画。「益精養気(精を益し、気を養う)」との讃が付されており、柚子が古くから薬用としても日本人の暮らしに深くなじんできた果実であることを印象づけています。
ちょっとしたお土産であれば、こちらの柚子形パッケージ入りのものがおすすめです。2003年日本パッケージングコンテストで「贈答品包装部門賞」を受賞したパッケージは、鮮やかな黄色が目を引く存在感のあるデザインで、なかなかのインパクトがあります。
大切なお客様への手土産には、特別感のある桐箱入のものを。どなたにもうけが良く喜ばれますよ。
※掲載情報は 2016/01/17 時点のものとなります。
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キュレーター情報
コーポレートコミュニケーションズ
依田早苗
社長秘書を経て、2019年より同企業にて広報を担当。約10年に渡る海外生活で養った国際感覚と社交性、持ち前の好奇心とバイタリティーが強みです。
趣味は、ワイン、ゴルフ、アルトサックス、旅行etc.。ホームパーティを開いたり、イベントを企画したり、とにかく楽しいこと、人が大好きです。
プライベートでも幅広い層の方とのお付き合いがあるため、モノを贈ったり贈られたりすることもしばしば。
そんな私の手土産・おもたせ選びのこだわりは、気を遣いすぎず、それでいてキラリとセンスが光るもの。秘書時代と現在では、贈る相手やシチュエーションも異なりますが、いつも贈る相手が笑顔になってくれるようなモノ選びを心掛けています。特に皆んなを笑顔にする魔法を持つ美味しいものには、常にアンテナを張っていたいですね。