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ギャップを存分に楽しめる逸品
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京都の洋菓子と言えば有名なのは「村上開新堂」です。
はいはい、ロシアケーキでしょ!予約制のあの宝石箱かと見紛う美しいクッキーの詰め合わせ!いやいや違います。どちらも甲乙つけ難く美味しいけれど、食べて頂きたいのはダックワーズ!
僕は昔からダックワーズが好きなのです。
外側がパリッと中はしっとりとした食感。このギャップが魅力という訳。ケーキ屋さんに入って、ふっくらとした上品な佇まいを見るとついつい手が伸びてしまう。
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この記事を書くにあたり、改めてダックワーズについて調べたところ、小判型の上品な佇まいの焼き菓子は、フランス料理の日本人シェフがフランスで学んだダコワーズをもとに、日本の最中に見立てて作った、日本生まれのお菓子であったのです。どうりで日本人にも親しみが湧くわけだと頷く。
京都へ行くと、スマート珈琲店でプリンを食べながら珈琲を飲み、その先の鳩居堂で便箋や葉書などを買って、そのまま村上開新堂へと向かうのがお決まりの散策コース。もともとここのロシアケーキも好きなのだけれど、丁寧な接客の店員さんの「30年ぶりの新作のダックワーズもおススメですよ」という言葉に魅かれ、せっかくなので買ってみようかとホテルに持ち帰り、一口食べるとパリッとした外側とふっくら且つしっとりとした食感、中に込められたキャラメルクリームがまた至極絶品。あまりの美味しさに帰る間際に追加で購入したほど。
それ以来、京都へ行く友人にはこの散策コースをお勧めしている。このコースには他にもたくさん銘店が並んでいるのです。美味しいお茶屋さんに、美味しいフレンチ、洋服屋さんに雑貨店まで、半日位かけて歩きたいコース。
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私のあまりに熱心な村上開新堂のダックワーズ推しに、この話を聞いた友人達はお土産に買ってこざるを得なくなるという事になるのですが、ついつい教えたくなってしまうそんな逸品なのです。
老舗洋菓子店の究極のダックワーズをぜひお試しあれ。
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※掲載情報は 2015/09/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
Y+Associates 代表
麻生要一郎
1977年 茨城県生まれ。家業の建設会社で建築の企画を手がけた後、水戸でカフェを開業「CAFE DINER ROOM」(水戸) 、東京R不動産の「カフェ+宿 saro」(新島)、「♯108」(初台)を経て、現在は、那須の大きな食卓「chus」をベースに、料理を中心にライフスタイルを提案している。愛猫チョビと2人暮らし。