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亀屋良長×SOU・SOU「伝統の和菓子×現代の和柄」のコラボレーション
「亀屋良長」は、京菓子の名門と謳われた「亀屋良安」から暖簾分けするかたちで、1803年(享和3年)に創業した老舗和菓子店。伝統を大切にしつつも、遊び心のある新しい商品づくりに意欲的なお店です。
今回ご紹介するのは、亀屋良長の「宝ぽち袋」。和三盆で作られた淡い色みの落雁が12個はいった詰め合わせです。
モチーフは、打出の小槌、金嚢、巻物、隠れ蓑、米俵、小判、七宝という縁起ものや、小梅、くす玉など。しばらく観賞用として飾っておきたい気持ちにさせる美しい一品。
ひとつ口にふくむと、和三盆糖の上質な甘さがふわっと口中に広がります。
食べた後にも利用できる可愛らしい袋も嬉しい!
京都のテキスタイルブランド「SOU・SOU」とのコラボレーション商品として、伊勢木綿のポチ袋入り。ポチ袋の柄は寒紅梅、おおいぬのふぐり、シャボン川原、菊づくし、桜づくしなど、ポップながら伝統柄を使った5種類からお好きなものを選ぶことができます。
私のお気に入りは、寒紅梅と菊づくし。この時期には、菊づくしがぴったりですね。
井原西鶴や近松門左衛門らの作品にも登場し、古くから茶席菓子や供物として親しまれてきた菓子である「落雁」を、現代のポップな和柄とともに。縁起のよい宝尽くしに、贈る相手の幸せを願う思いをこめて。
日持ちがして軽く、見た目も愛らしい。海外へのお土産にそえる一品として、ささやかな「ありがとう」の気持ちを伝える贈り物として、おすすめの逸品です。
※掲載情報は 2015/10/08 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本文化の伝道師/JTCL代表取締役
神森真理子
ジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社(JTCL)代表取締役。
慶應義塾大学卒業。パリ第三大学で文化芸術・映画ビジネス、文化政策について学び、日本文化に関わる仕事を志し、松竹株式会社に入社。 ベルギー・フランスでの生活を通じ、「日本文化の活性化」という生涯の目標を見出し、ジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社を創業。
「日本の文化を通じて人々のくらし、心をより豊かに」をミッションとし、日本文化関連の企画・コンサルティング、アニバーサリー、コンテンツ事業を展開。商品の企画開発・プロデュース、地域ブランドの創出支援、インバウンド事業なども手がける。
国内外の法人・個人向けの日本文化に関する多岐にわたる事業・企画を通じ、日本文化の魅力を発信し裾野を広げること、次世代への継承に取り組んでいる。
利酒師・ワインエキスパート・フードアナリスト1級として、食・酒関連の発信も多数。
日経ビジネス「次代を創る100人」に選出。インバウンド実務主任者。