「主食」ではなく「主役」と呼びたいタイ米の実力

「主食」ではなく「主役」と呼びたいタイ米の実力

記事詳細


紹介している商品


タイのお米は香り重視!タイの食卓に欠かせないお米事情

「主食」ではなく「主役」と呼びたいタイ米の実力

タイではフルーツだけではなく米の生産も盛んで、年間の生産量は2000万トンに上ります。そのうち半分は海外へ輸出されており、水資源が豊富な中央部、東北部といった地方が主な産地となっていて、特に東北部は良質なジャスミンライスの産地として知られています。タイでは地域ごとに農業にまつわるお祭りや儀式が行われていますが、中でも有名なのは首都バンコクで毎年5月に行われる「レークナークワン」という儀式です。これは、王室が保管しているお米を使い、その年の豊作を祈願するというものです。

 

タイ米には、「ジャスミンライス」に代表されるような香りのついたお米がありますが、これらは後から香りを加えるのではなく、稲穂の状態でも香りがする特有の品種です。特にタイ東北地域で収穫されるジャスミンライスは、海外へ多く輸出されています。タイ国内では産地によって収穫量が少ない物も含めると約100種類ものお米があると言われています。その中でもよく作られているものは10種類程度。日本のように誰でも知るようなブランド化された銘柄があるわけではありません。袋に入れて売られているものもあれば、キロ単位で量り売りされているものもあります。

実は日本のお菓子やお酒にも使われているタイ米

「主食」ではなく「主役」と呼びたいタイ米の実力

タイ米は海外への輸出も盛んで、シンガポール、香港などアジアを中心にヨーロッパのアジア料理店でも多く使われています。実は沖縄で古くから伝わる焼酎「泡盛」に使われている米はタイ米だということをご存知ですか?

 

今から約600年前にタイと日本の交流によって生まれたのが「泡盛」です。お米を使ったお酒として、タイでは泡盛はもちろん日本酒も好まれています。そして、日本にお煎餅などの米菓があるように、タイにも米を使ったお菓子があります。タイで食べられているお菓子では、炊いたお米を丸めて伸ばし、油で揚げた「カオタン」があります。ほんのり甘いおこわのような味で、クリスピーな食感が人気です。

 

さらに、タイ米を使い外国で作られているお菓子もあります。日本ではあまり知られていませんが、日本のメーカーが製造している米菓の中にも、タイ米を使った商品があります。タイ米は日本のみなさんが思っている以上に、身近なものと言えそうです。

主食ではなく「主役」と呼ぶのがふさわしいタイ料理のお米

「主食」ではなく「主役」と呼びたいタイ米の実力

タイの食事は日本と同様にお米が主食ですが、まずメインにお米があって、それに合わせる副菜が数種類、そしてスープという具合に、日本よりもお米が主役の食事となっています。また、お米を加工した「ビーフン」を食べることもよくあります。日本で人気のある「ガパオ」や「カオマンガイ」は、ごはんと1種類のおかずが一つの皿に盛られた料理ですが、日本の「丼」に近い感覚の料理です。チャーハンには野菜や果物など様々な食材を使ったものがあり、海老味噌で味を付けたり、塩漬けの魚を混ぜたものもあります。タイ米は細長く水分が少ない特徴があるので、チャーハンのようにパラパラしたした方が美味しい料理にぴったりです。

 

そして、日本人がふっくらツヤツヤした炊きたてのお米を好むのに対し、タイ人は炊いた時の香りの良さを重視する傾向があります。そのため、タイではジャスミンライスのことを「ホーム・マリ」(タイ語で「ジャスミンのような良い香り」の意)ライスと呼んでいます。これからは、この呼び方を日本のみなさんにも広く知っていただきたいと考えています。

タイ産香り米(ゴールデンフェニックス)

「主食」ではなく「主役」と呼びたいタイ米の実力

タイ産香り米は、世界中で食べられている『長粒種』のお米です。

 

上記写真の「ゴールデンフェニックス」はタイから世界中に輸出・販売されている高級タイ産香り米ブランドで、『長粒種』のお米の中でも程よい粘りと甘味があります。ジャスミンライスやもち米など、日本でもタイ料理をご家庭で楽しむ上で欠かせないお米が、タイにはあります。

※掲載情報は 2015/10/08 時点のものとなります。

  • 4
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
「主食」ではなく「主役」と呼びたいタイ米の実力
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

タイ王国大使館

タイ王国大使館

東南アジアのほぼ中央に位置するタイ。日本との交流は600年前のアユタヤ王朝と琉球王国の交易の時代にさかのぼる。現在はタイ王室と日本の皇室の交流、政府間、経済連携、学術交流、そして国民同士の交流まで、あらゆる段階において緊密な関係を持っている。タイは地域のビジネスや輸送の中心地であり、2015年に発足予定のアセアン経済共同体のゲートウェイでもある。6億人の人口をかかえGDP143兆円という市場規模になる。自然、歴史、文化、ショッピング、様々なエンターテイメントなど訪れた人を満足させる魅力に溢れた国。特に、ハーブ&スパイスの効いた美味しいタイ料理は大人気。

次へ

前へ