スイートシェリーに口付け 梅雨時の休日の午後に安らぎを

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しっとりとした休日の午後、強くて優しい白昼夢

スイートシェリーに口付け 梅雨時の休日の午後に安らぎを

シェリー。スペインでは、ビノ・デ・へレス。スペイン、アンダルシアはカディス県の一部で作られた酒精強化ワインしか名乗れないその名前は、大航海時代には夢と野望を胸に秘めた船乗りたちに愛され、今は、幸せなアペリティフや、バルのカウンターで愛されている。シェリーといえば辛口でドライ、エキゾチックな夏のスパイスやカラッと華やかなフィノ、マンサニージャというタイプから、熟成感があり飲み応えのあるオロロソなどさまざまなタイプがある。今回おススメしたいのはスイートタイプ。モスカテル、ミディアム、クリーム、ペドロ・ヒメネス。こうした名前がエチケットにつづられていたら、それが、甘美な白昼夢の始まり。

スイートシェリーに口付け 梅雨時の休日の午後に安らぎを

梅雨時、雨の土曜日、日曜日の午後。お出かけをキャンセルしたマイルーム。アールグレーティーにローズマリーとシナモン、そしてローズエッセンスを溶かし込んだようなエレガントなエロス。クリームなら濃い糖蜜、溶かし込んだダークチョコレートの舌触り、モスカテルなら鮮やかな酸味が余韻を軽快にしてくれる。船乗り、荒くれ男の豪快なシーンにも登場するシェリーが甘口タイプになれば、フェミニンな安息のシーン。男性でも女性でも、ふっと安らぎのポジティブなため息に変わっていく。お作法どおり常温で舐めてもいいけれど、梅雨時なら前日から冷やしこんでも楽しい。クーラーをドライにするのではなく、窓を開けて雨音をBGMにしながらが気分。もちろんそのまま夕方、夜。仕事から帰って、部屋着に着替えて小さいグラスでゆったり1杯。甘いけれどアルコールは17%や18%。フィノなら豪快にあおっても楽しいけれど、スイートタイプはゆっくり舌と喉をしめらせるように。さあ、ゆっくり、くつろいで。

スイートシェリーに口付け 梅雨時の休日の午後に安らぎを

※掲載情報は 2015/06/13 時点のものとなります。

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キュレーター情報

岩瀬大二

ワインナビゲーター

岩瀬大二

MC/ライター/コンサルタントなど様々な視点・役割から、ワイン、シャンパーニュ、ハードリカーなどの魅力を伝え、広げる「ワインナビゲーター」。ワインに限らず、日本酒、焼酎、ビールなども含めた「お酒をめぐるストーリーづくり」「お酒を楽しむ場づくり」が得意分野。
フランス・シャンパーニュ騎士団 オフィシエ。
シャンパーニュ専門WEBマガジン『シュワリスタ・ラウンジ』編集長。
日本ワイン専門WEBマガジン「vinetree MAGAZINE」企画・執筆
(https://magazine.vinetree.jp/)ワイン専門誌「WINE WHAT!?」特集企画・ワインセレクト・執筆。
飲食店向けワインセレクト、コンサルティング、個人向けワイン・セレクトサービス。
ワイン学校『アカデミー・デュ・ヴァン』講師。
プライベートサロン『Verde(ヴェルデ)』でのユニークなワイン会運営。
anan×本格焼酎・泡盛NIGHT/シュワリスタ・ラウンジ読者交流パーティなど各種ワインイベント/ /豊洲パエリア/フィエスタ・デ・エスパーニャなどお酒と笑顔をつなげるイベントの企画・MC実績多数。

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