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徳島を仕事で訪れたとき、出張先で「マンマローザ」をひと箱いただきました。イルローザというメーカーが作っているミルク餡の入った焼き菓子で、「イルローザといえばマンマローザ」というくらい定番です。以前ご紹介したことがある「金長まんじゅう」と共に、徳島では、誰もが知るお菓子の代表格でしょう。
生地には国産小麦が使われており、ぎっしり詰まった白い餡は、徳島産の牛乳と白いんげんをじっくりと炊き上げて作られています。封を開けると早くも漂うミルクの香り。しっとりとした食感と優しいミルクの味が口の中に広がります。このふんわりした甘さが本当に癒されるんですよ…。小さいお子さんからご年配の方まで老若男女問わず愛されるのも納得ですね。
四国には「四国八十八ヶ所」を巡るお遍路さんへの「お接待」という習慣があります。歩き遍路の方を見かけると、ご近所さんがお茶やみかんを渡したりするのです。昔は、食事を用意して自宅に招き入れることも珍しくありませんでした。イルローザ小松島店は、2kmほど先に18番札所恩山寺があります。国道を歩いているお遍路さんを見かけたら、スタッフさんが猛ダッシュして、このマンマローザとラスクをお渡しするのだそうです。マンマローザの甘いミルクの味わいが、歩き疲れたお遍路さんの癒しになっていることは間違いありません。
また、春はいちごや桜、夏はマンゴー、秋は抹茶、冬は地元の木頭柚子(きとうゆず)と、季節ごとに異なる味のミルク餡もあり、そちらもおすすめです。
※掲載情報は 2019/06/08 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ご当地グルメ研究家/リサーチャー/日本外食リサーチ&PR協会
椿
日本全国の美味しいモノを世の中に残すために日々奮闘中。「その地域で長く愛されているローカルフード」を探し、そこに如何に根付いているのかを研究。
テレビ番組、WEB、雑誌、イベントで、地域の食や最新グルメ情報のリサーチ・取材・寄稿・レシピ提供・情報発信などを行っている。
2013年より気仙沼の海の中に純米酒を沈めて熟成させる「海中貯蔵プロジェクト」を行う。