もっちりの中から丁寧さが伝わってくる山形は東根のベーグル

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もっちりの中から丁寧さが伝わってくる山形は東根のベーグル

パートナーとさくらんぼ畑が広がる山形県東根市を車で走っているとベーグル屋が現れました。僕が初めてベーグルに出逢ったのはニューヨークでした。一か月ほど滞在していた時、コインランドリーに洗濯物を放り込んでおいてベーグル屋に行くことが日課になったのです。
彼女が初めてベーグルを食べたのも寒いニューヨークの冬でした。路面も凍っている中、街を散策していたら身体が冷え切り、温かいコーヒーを飲もうと入ったのがベーグル屋だったのです。
彼女は塩味のベーグルを手にし、一口食べて一言。「何これ?」。これが彼女の最初の言葉でした。ベーグルはパンと違って卵も牛乳も使っていません。低カロリーで低脂肪でヘルシーなので、彼女にとってのベーグルの第一印象は決してよくありませんでした。
あれから10年。日本にもすっかりベーグル専門店が増え、日本全国を旅していると美味しいベーグル屋さんが増えたなぁと感じます。この東根市の店もその一つで、午前中にはほとんど売り切れる人気店。
山形ならではの美味しいドライフルーツ、季節の野菜やハーブなど種類も組み合わせも季節によって楽しむことができるらしい。今回は「くるみいちじく」を手に入れることができました。
店の外にベンチも設置されていたので、一杯ずつ丁寧に淹れてくださるコーヒーと一緒に山形の太陽を浴びながら、「もっちり、むっちり、ずっしり」のベーグルをいただいたのです。「美味しい…」。彼女も今では、すっかりベーグル好きです。

※掲載情報は 2018/07/20 時点のものとなります。

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キュレーター情報

イシコ(石原英一)

旅行作家・エッセイスト

イシコ(石原英一)

1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業後、大道芸を使った子供ショーをしながら全国を行脚する生活を10年程続ける。2003年(有)ホワイトマンプロジェクト設立。5年間限定で国内外問わず50名近いメンバーが顔を白塗りにすることでさまざまなボーダーを取り払い、ショーや写真を使った表現活動や環境教育を行う。一方、女性ファッション誌編集長、WEBマガジン編集長を経て、「MONOマガジン」や「散歩の達人」などに連載を持つようになり、エッセイストとしての活動を始める。2008年から2009年まで「SKYWARD」、「SANKEI EXPRESS」、「nakata.net」など新聞、雑誌、WEBに「旅」や「食」をテーマにした連載やブログを持ちながら世界一周。
帰国後、岐阜県安八町に移住し、ヤギと暮らしながら、「旅」と「散歩」をテーマにWEB、書籍、テレビ、講演、商品プロデュースなどを通して表現している。著書に「世界一周ひとりメシ」(幻冬舎文庫)、「世界一周ひとりメシ in JAPAN」(幻冬舎文庫)、「世界一周飲み歩き」(朝日文庫)がある。

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