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紹介している商品
『パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ』の藤生 義治さんが作るフランス伝統菓子
目黒区八雲にあるパティスリー、『Addict au Sucre』(アディクトオシュクル)のオーナーパティシエールの石井英美です。ippinを通じて様々な商品を紹介していきます。1回目に紹介するのは、私にとってとても大切で思い出のあるお菓子です。
パティシエールになる前からお菓子を食べることが大好きでした。学生の頃に実家に近いお店によくお茶をしに行っていたのですが、そこで作られるお菓子はどのお店よりも美味しいものばかりでした。
当時私がよく食べていたそのお菓子を作られていたのが、『パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ』の藤生 義治さんです。最近では、色々とお声がけをしてもらい、講習会や勉強会にも一緒に参加させていただくなど、とても仲良くしてもらっています。
藤生さんがきっかけで好きになった「ガトーバスク」※1や「Pitivier glace fondant」(ピティビエ・グラッセ・フォンダン)など、フランス伝統菓子も多く作られているので、とても勉強にもなります。
藤生さんのお菓子の中でも今回紹介したいのは、ロールケーキの「Saucisson」(ソーシソン)※2です。私もレシピを教えていただき、お店でもアレンジして出していますが、やっぱり藤生さんの作る「Saucisson」が好きです。100年前のルセットをもとに作られているそうで、レーズンと杏ジャムの華やかな酸味とバターの香りがする生地を、くるくるくると巻いてソーシソン(=ソーセージ)のような形に仕立てた、ロールケーキです。
フランスでもなかなか食べることはできない、藤生さんだからこそできるお菓子だと思っております。ぜひ藤生さんの作るフランス伝統菓子を食べてみてください!
※1:現在は、バスク・オ・マロンとして販売しています
※2:「現代に甦るフランス古典菓子」藤生義治著(柴田書店刊) 合田昌弘(撮影)
※掲載情報は 2018/06/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アディクト オ シュクル オーナー
石井英美
東京都出身。社会人経験を経て、お菓子好きが高じ、 エコールキュリネール国立(現エコール辻東京)に入学。
卒業し、フランス、アンジェ地方のル・トリアノン(現在閉店)、ル・グルニエ・ア・パンで研修後、 吉祥寺のアテスウェイ、渋谷のヴィロン、ラデュレ・ジャパンにて経験を積む。
ラデュレでは、退職までの2年間マカロン製造部門長を務める。
2014年4月に、目黒区八雲に『アディクト・オ・シュクル』をオープンし、2016年には、日本洋菓子協会連合会公認技術指導員に任命される。
現在は店舗運営を行う一方、TVや雑誌、講習会などでも活動を行っています。