王様になれるお菓子、日本一のガレット・デ・ロワ

王様になれるお菓子、日本一のガレット・デ・ロワ

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コンクール優勝作品のガレットで、今年もラッキーな年に!

フランスでは1月になると誰もが食べるガレット・デ・ロワ。本来は1月6日の公現祭にいただくことになっていますが、最近は、1月を通して何回も食べているようです。公現祭とは、12月25日にベツレヘムの馬小屋でキリストが生まれたのを聞きつけて、3人の聖人が東方からはるばる旅をしてその馬小屋にたどりつき、キリストと謁見した日とされています。パイ生地にアーモンドクリームが挟んであるこのお菓子にはちょっとしたお楽しみが隠されているのです。それは中に1つだけ入っているフェーヴと呼ばれる陶製の人形です。これを当てた人は、その日、王様あるいは王女様になって、王冠をかぶり皆から祝福されるのです。と、ここまでは、すでにご存じの方も多いかと思いますが、本国フランスでは、カットした一切れ一切れを誰のお皿に乗せるか、その場に居合わせた最年少の子供がテーブルの下に入って、名前を告げるのです。そして、女性が当たったら男性を、男性が当たったら女性を選び、二人いっしょに祝福されます。 さて、今回ご紹介するガレット・デ・ロワは、2014年のクラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ主催ガレット・デ・ロワ コンテストで1位に輝いたラ・テールの濱田シェフの作品です。繊細なクープ(線描き模様)といい、生地とクリームのバランスといい、焼き色といい素晴らしい出来栄えのガレット・デ・ロワをぜひ召し上がってみてください。はらはら崩れるパイ生地からして一味違います。これぞ、王道フランス菓子! さらにフェーヴがあたったら、今年は素晴らしい年になるにちがいありません。

王様になれるお菓子、日本一のガレット・デ・ロワ

※掲載情報は 2015/01/15 時点のものとなります。

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キュレーター情報

大森由紀子

フランス菓子・料理研究家

大森由紀子

学習院大学文学部仏文科卒。パリ国立銀行東京支店勤務後、パリのル・コルドン・ブルーで、料理とお菓子を学ぶ。パリ滞在中、ツール・ダルジャン、アンブロワジー、アルページ、フォション、ホテル・ニッコーなどで修業し、ピエール・エルメやジャン・ポール・エヴァンとともに仕事をする。フランスの伝統菓子、地方菓子など、ストーリーのあるお菓子やフランス人が日常で楽しむお惣菜を、メディアを通して紹介している。目黒区祐天寺にてフランス菓子と惣菜教室を主宰。フランスの伝統&地方菓子を伝える「クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」の理事。「貝印スイーツ甲子園」のコーディネーター、「世界50ベストレストン」の審査員、ル・コルドン・ブルー卒業生代表を務める。毎年、フランスの地方の食を訪ねるツアー、サロン・ド・ショコラツアーを開催。主な著書:「フランス地方のおそうざい」「私のフランス地方菓子」「パリ・スイーツ」「フランス菓子図鑑」など30冊以上。

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