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特別な祝宴の折にだけ作られ門外不出とされた、本物の茶碗と見紛う妙趣あるお菓子です
皆さま、こんにちは。
料理研究家/食のトータルデザイナーの小野孝予です。
旅の際に『京菓匠 甘春堂 本店』で、京都ならではの粋なお菓子?!を見つけました。『甘春堂』の看板商品、食べられる茶碗「茶寿器(ちゃじゅのうつわ)」です。今日はコチラをご紹介します。
長い歴史に培われた京菓子司には、「家傳(かでん)」ともいわれる門外不出のお菓子があるそうです。
慶応元年(1865年)創業、六代続く『甘春堂』にも二代目が創作した「茶寿器」は茶人たちに喜ばれ、珍重されたと伝えられていますが、その後、特別な祝宴の折にだけ作られる門外不出の献上菓になったとか。
この「茶寿器」が興味深いのは、まるで本物の茶碗のように見えるのですが、実は干菓子であるということです。数度はお茶をたてて茶碗として使うことが可能です。芳しき桂皮(ニッキ)の香りと程よい甘味を感じます。
茶碗の他に、州浜団子・干し羊羹・季節のお干菓子がセットになっています。
茶碗は、最終的には割って食べることが出来るのです。手で簡単に割れます。甘くて桂皮の香りです。
言われなければ本物の清水焼の茶碗にしか見えないので、もちろん茶碗として飾っても良いです。飾って良し、飲んで良し、食べて良しです!
京都のお土産やお茶を嗜む方へのプレゼント、元々は祝菓なので様々なお祝い時にも贈りたいです。
そしてご自身用としても!
その昔の茶人が愛した粋心、遊び心を今様にお楽しみ下さいませ。
※掲載情報は 2018/04/05 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理家/チーズプロフェショナル
小野孝予
大手航空会社キャビンアテンダントとして12年程勤務し、その後は食の世界に転身。現在は家庭料理、チーズ&ワインの教室を主宰すると共に、NPO法人チーズプロフェッショナル協会幹事を務める。外部セミナー講師、コラム執筆、レシピ考案、商品開発&プロモーション、メディア出演。昨今はSDGsの食品ロス削減、エシカル消費、アップサイクルにも繋がるちょっと新しいチーズの楽しみ方「チーズアシェット(R)」を推進中。
著書「チーズ☆マジック おいしい、みんな大好き!ごちそう家ごはん」 (清流出版)
料理教室クオリア主宰 チーズ料理研究家 シュヴァリエ(フランスチーズ鑑評騎士の会) ソムリエ きき酒師