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ニューヨークをイメージしたスイーツ
いっときの沸騰から落ち着いた感はあるものの、いまだインバウンド需要に沸く都心ホテル。ハード、ソフト、国際基準のサービスなど、ホテルの実力が露わになる時ともいえる。インバウンド需要の取り込みという点では当然外資系ホテルに分はあるが、ゆえに日系ホテルのコンセプト打ち出しには目を見張るものがある。
昨秋話題となったのが「ザ・プリンス パークタワー東京」のプレミアムクラブフロアリニューアルオープン。キーワードは“ブリージャー”。欧米でブームのスタイルで、ビジネスとレジャーを兼ねた中長期の滞在を楽しむ人々を指す。
旅の要はホテルステイ。ザ・プリンス パークタワー東京のリニューアルは、、ブリージャーも念頭に、緑豊かな芝公園エリア、というロケーションも味方にしてのナチュラルスタイルの具現ともいえよう。快適な滞在を訴求するホテルは多いが、押しつけではない自らスタイルを描けるステイとは何とも幸せだ。
ブリージャー、欧米を意識したワードクラスともいえるホテルで見つけたのがニューヨークをテーマにしたスイーツ。リンゴをイメージしたデザートプレート「Apple bijou（アップルビジュー）」は、ニューヨークが「Big Apple（ビッグアップル）」の愛称で親しまれることをヒントに生まれた。
直径約 7 ㎝高さ約 6 ㎝のリンゴを模した輝くケーキ。なんともフォトジェニック。ナイフでカットすると、ヘーゼルナッツとリンゴのソテーが登場。傍らにはチョコレートの「ペン」というユーモア。うーむ、やられた。こちらは残念ながらテイクアウトできないが、是非ホテルで実物をご覧いただきたい（1Fロビーラウンジで3 月 15 日まで販売）。こんな素敵ユーモアスイーツこそテイクアウトできると嬉しいが。
というわけで、今回もうひとつ紹介したいのが、ニューヨークで話題のブリオッシュのような生地のブレッド「バブカ」だ。チョコレートやシナモンをあわせた「バブカ」と、ドライフレーズをあしらった「いちごのバブカ」というラインナップ。これらは通年販売、テイクアウトも可能なので自宅でニューヨーカーを気取ってみるのもいいだろう。
ニューヨークスタイルのスイーツとブレッド。コンテンポラリーなオーラも纏う、ザ・プリンス パークタワー東京とニューヨークがスイーツで繋がる。がスイーツで繋がる。ハード・ソフトそしてヒューマンが揃うザ・プリンス パークタワー東京のワールドスタンダード。インバウンド活況はホテル飛躍への好機であることを改めて思う。
※掲載情報は 2017/03/07 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ホテル評論家 旅行作家
瀧澤信秋
ホテル評論家、旅行作家。All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会会員。日本を代表するホテル評論家として、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などへの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また、旅行作家としても旅のエッセイなど多数発表、ファンも多い。２０１４年は３６５日毎日異なるホテルへチェックインし続ける３６５日３６５ホテルを実践中。「３６５日３６５ホテル 上」（マガジンハウス）として上半期のホテル旅の記録をホテルガイドも兼ねて上梓した。著書に「ホテルに騙されるな！プロが教える絶対失敗しない選び方」（光文社新書）などがある。
