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ルイボスをいつものお茶にする贅沢
世界中のお茶通にアメリカに“茶の文化”はないと言われたのは今や古い話。1990年からわずか10年でアメリカの紅茶消費量は10倍になり、炭酸飲料が主流だったアメリカ人も今やお茶をマイ飲料とする方が増えてきました。
アメリカ紅茶市場拡大の立役者とも言われる、アメリカ人のスティーブン・スミス氏。彼が手がけたアメリカ・ポートランド初の紅茶ブランドが「STEVEN SMITH TEAMAKER(スティーブン・スミス・ティーメーカー)」です。たくさんブレンドがある中でもいちばんのお気に入りが、NO.13 RED NECTAR(レッドネクター)。今ではすっかり我が家に欠かせないお茶となりました。
アメリカの紅茶業界では二度と現われない逸材とも言われているスティーブン氏が作ったお茶とは全く知らず、フラリと入った雑貨屋で好みのパッケージになんだろうと手に取ったのがこのお茶との出会いのきっかけです。それもそのはず日本では路面店はなく、雑貨屋・セレクトショップでの販売が主流です。
ルイボスティーの産地である南アフリカへ数年前に家族旅行で訪れてからというもの、すっかりルイボスファン。あらゆるルイボスティーを試していますが、こちらのブレンドはとにかくクセがなく飲みやすい。NO13のブレンドはルイボス単体ではなく、アフリカの生んだスーパーハーブともいわれるハニーブッシュとのブレンド。そのせいかほんのり甘味があり、渋みの苦手な私からすると組み合わせるフードを選ばずおいしくいただけるので本当に重宝しています。
アメリカ人が手がけたティーメーカーだけあって、誰でも簡単に飲めるようにティーバッグが主流なのも手軽で楽ちんです。ティーバッグのサシェの素材はもちろんのこと、サシェの大きさへのこだわり、また、フルリーフの茶葉がサシェの中で余裕を持って抽出できる大きさに作られていて、飲む人への配慮も感じます。
パッケージはオレンジとブラックのモダンで先進的。1箱15包入りでなんてったって軽い。また、絵になるパッケージというだけで味覚を味わう視覚の段階から美味しく感じられます。紅茶の世界というと、エレガントな缶に入っているものが多いのですが、このパッケージは性別を問わず、ノンカフェインで贈る人を選ばない贈り物としても重宝しています。スーパーフード並みの効能が期待できるルイボス。熱々に沸騰したお湯を注ぐだけで本格的で美味しく健康に良い。天が二物を与えたお茶と言えるかもしれません。
※掲載情報は 2017/01/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
茶ムリエ/メンタルコーチ
宮原昌子
綜合商社勤務を経て結婚。上海に住んだことをきっかけに、上海で中医学・中国茶を学び、飲むこと・食べることが毎日を健康で楽しく過ごすことになると実感。
帰国後、中国茶専門店にて通訳・バイヤー・コーディネート等を手掛け、2004年より茶ムリエとして活動。自宅サロン主宰・企業や団体へのセミナー講師・雑誌やテレビ等の茶の監修・執筆業など多岐にわたり活動後、広州へ転居、華南農業大学茶学部の聴講生となる。
帰国後、クリニックに勤務、心のケアを実動で学び、心理学・コーチングを学ぶ。中医学と茶の理論に加え、心理学とコーチングを掛け合わせた独自のメソッドで、自己治癒力を高める方法・セルフケアのアドバイスを行うと共に、体質にあった茶の選び方を提案している。悩みを明確に整理し、本当にやりたいことの目標・プロセス設定で目標達成をサポートするコーチングセッションは、自信を持って自分らしく生きていけると好評
上海医薬大学 推拿科卒業
中国労働省和社会保障部公認資格 高級茶藝師・評茶師
銀座コーチングスクール GCS認定コーチ
監修本:別冊Lightning vol.53「ペットボトルのお茶の本」 枻出版社