焼き餃子には、自宅で楽しめるカジュアル・ロゼ・スパークリングが合う理由

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ビールだけじゃない!餃子には、自宅で楽しめるカジュアル・ロゼ・スパークリング

焼き餃子には、自宅で楽しめるカジュアル・ロゼ・スパークリングが合う理由

ちょっとした餃子ブームだ。宇都宮と浜松の餃子戦争もますます白熱しているし、東京や大阪、九州各地の伝統餃子の店は連日、お客様が絶えない。老舗のみならず、餃子バーや餃子カフェのようなおしゃれ系新業態の餃子レストランも急増中で、女子や食に感度の高い人たちで盛り上がっている。

 

その影響か、手作りオリジナル餃子レシピもネット上には星の数ほど掲載されており、餃パー野郎の声もよく聞く。餃子のバリエーションの多さ、餃子のポテンシャルの高さにいまさらながら驚かされる昨今だ。

 

では、餃子にはどんなお酒がいいのか?ビールに決まっているでしょ。はい、おっしゃる通り。異論はない。でも、そればっかりじゃつまらないでしょ。

 

実は、かの『餃子の王将』さんでは、「餃子の王将のおすすめワイン ワインは中華との相性も良し!! 餃子にはロゼワインがお奨め!!」として、チリのアルパカ・ロゼを推奨している。グラス180円(税別)、フルボトルでも1,100円(税別)という金額。いいねぇ、王将さん。

 

では、なぜ、餃子にはロゼワインがいいのか。残念ながら、王将さんのメニューにはその説明がないようなので、私が変わってご説明しよう。

 

餃子は焼き餃子を前提にする。まずは、よくご存じの「お肉に赤ワイン、お魚に白ワイン」のルール。ご承知のように餃子は魚ではなく(ま、海老とかありますが)少しのひき肉が使用されている、基本的に野菜と小麦粉ベースの軽い味わいの食べ物。たっぷりの脂で揚げ煮焼き(?)して香ばしい食感も特徴。さらにラー油、醤油、お酢をブレンドしたつけダレをつける。これらの風味を総合すると、白ワインではちょっと負けてしまうし、赤ワインでは重すぎるとなっちゃう。

 

ところがロゼは、赤ワインほどではない渋みとコクがほんの少しあり、白ワインのようなジューシーさも併せ持つ。この特徴が餃子にぴったりくるというわけ。ニラやニンニクが使用されていればスパイシーな風味を持つロゼが特に合い、野菜のみのあっさり餃子なら甘酸っぱい優しい味わいのロゼが合うという具合だ。

焼き餃子にロゼ。なんだか素敵だ。でも、友田流はもう一ひねりする。

 

通常のロゼワインではなく、ロゼのスパークリングを推奨したいのだ。理由は、焼き餃子のカリっとサクッとしたクリスピーな食感には、泡のある、やはりクリスピーな舌触りのスパークリングのほうがぐっとぐぐっと同調するから。脂分を洗い流し、爽快さもプラスしてくれる。ね、いいでしょ。ビールが合うのもそういう理由。

焼き餃子には、自宅で楽しめるカジュアル・ロゼ・スパークリングが合う理由

お奨め銘柄は、日本産ワインの「サントネージュ エクセラント かみのやま スパークリングロゼ」にしてみよう。甘酸っぱくて軽やかな酸味が特徴。ヴェルデレー種とメルロー種からくるちょっとスパイシーな味わいがこれまた餃子にぴったりなんだな。スパークリンググラスでおしゃれに。もしくは、気取らずゴブレットでもOK。お酒が強くない人はオンザロックでもおいしいからお試しを。

※掲載情報は 2016/09/04 時点のものとなります。

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キュレーター情報

友田晶子

トータル飲料コンサルタント/ソムリエ

友田晶子

米どころ酒どころ福井県に生まれ。ソムリエとして酒類業界に携わり、ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルと幅広く取り扱う。業界25年のキャリアと女性らしい感性を活かし、一般向け・プロセミナー、飲食関連イベントの企画・開催、PR事業アドバイス、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティング、観光PR支援等を行っている。各種専門家がガイドを務める人気のインターネット検索サイトAll Abouの日本酒・焼酎・ワインガイド。「わかりやすい説明」には定評がある。公式HP内で連載中の「おいしいラク学講座」では、日本酒や焼酎、ワインやビールやスイーツ、チーズにまつわる役立つコラムとおつまみレシピなどを常時更新中。田崎真也氏オーナー、ワインバー「アルファ」(銀座)代表。「シュヴァリエ・ド・タスト・フロマージュ」(フランスチーズ鑑定騎士団)。 日本料飲ビジネス研究会会長/東京芸術学舎 非常勤講師/ふくい食のアンバサダー・福井ブランド大使/球磨焼酎大使/著書「世界に誇る国酒~日本酒~」が、グルマン世界料理本大賞グランプリ受賞!/日本ロシアフォーラム2014「食と農」パネリスト

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