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5色のテイストが絹こごちな「まゆ最中」
ひとくち最中といえば、私にとっての定番は、やはり蜂の家(はちのや)の「まゆ最中」。
蚕の繭玉を象った最中の皮は、和なテイストの白、桃色、黄緑、紫、茶の5色が、ほんのりと色付けされています。並べてみると、より一層愛らしく感じられますね。
5色のまゆ最中の中には、小倉、胡麻、白つぶし、柚子、黒糖の5種類の餡がぎゅっと詰められていて、1色ずつカラーと香りとお味の変化も楽しめます。
桜の季節には、桜の葉を餡に入れた桜まゆ最中も季節限定で登場します。もなかの皮が薄く、また中の餡もとてもなめらかで、絹ごこちの口どけです。
甘さ控えめですが、黒糖や胡麻はどっしりした味わいがします。ひとくちサイズだから、そのどっしり感はまったく気になりません。
ひとくちサイズなので、5色全部の「まゆ最中」はあっという間になくなってしまいます。
子供の頃、1 度に10個くらい平気で食べてしまって、よく注意されたものでした。
ちなみに私の5種類の食べる順番も子供の頃からだいたい決まっていて、小倉に始まり、柚子、胡麻、白つぶし、黒糖の順番となります。
カラフルなひとくち菓子といえば洋菓子のマカロンが人気ですが、この「まゆ最中」も、マカロンのように、カラーと餡のテイストの両方を楽しめるスイーツだと思います。
お煎茶にもコーヒーにも合うのも魅力ですね。
スイーツの街、自由が丘を代表する和スイーツ
蜂の家は、私が生まれ育ったホームタウン、自由が丘駅前に、私が子供の頃からある和菓子屋さんです。創業はなんと1947年だそうです。
自由が丘といえば、スイーツフォレストが有名ですが、ジモッティには、50年以上前からある洋菓子、和菓子をご贔屓にしている老舗があるものです。
洋菓子では、「モンブラン」が生まれたモンブラン、日本初の「シュークリーム」のお店、自由が丘風月堂(残念ながら2011年に閉店)、和菓子では、「ナボナ」で有名な亀屋万年堂、そしてこの「まゆ最中」の蜂の家。
小さな子供だった頃から慣れ親しんでいたという意味でも、そして駅前にあるので、手土産でもなにかと重宝したという記憶のある蜂の家の「まゆ最中」は、私にとっては自由が丘を代表する和スイーツだと思っています。
駅前ロータリーにある自由の女神像とともに、自由が丘の移り変わりを眺めてきた和スイーツ、そして、これからも眺め続ける和スイーツかもしれませんね。
繭玉の形をしたギフトボックス一箱10個入り 1,134円(税込)。
自由が丘本店をはじめ、東急沿線の直営店や東京駅・品川駅構内のショップなど、またオンラインでも購入できます。
※掲載情報は 2016/04/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
サロン道(C)研究家
ローズ麻生育子
有限会社ハッピーキューブス代表、サロネーゼカフェ(C)プロデューサー。
東京・世田谷生まれ。
青山学院大学フランス文学科卒業後、ラフォーレ・ミュージアムの企画室にて、コーディネーターとして、アートを中心としたイベントの企画、運営に携わる。
その後、子育ての傍ら京都造形芸術大学建築学科で学び、2級建築士の資格を取得。
2006年に起業後は女性のキャリア・生き方をサポートするイベントやセミナーの企画運営、企業のPR&ブランディングなども手がける。
2012年、3月6日を自宅を活用して教室などを開く女性(=サロネーゼ)を応援する「サロネーゼの日」として記念日に制定し、サロネーゼのコミュニティ「サロネーゼカフェ@」の運営を開始。