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百貨店のチーズ売場にはたくさんのフランス産やイタリア産のチーズが販売されていますが、一方、国産ナチュラルチーズの工房もめきめきとその頭角を現し、国産ワイナリーのワインが受け入れられてきたように、国産チーズもその実力を認められつつあります。なかでも北海道は、有数の酪農家が集まる地域。チーズ工房の数も日本一を誇っています。そんな北海道にまつわるチーズをご紹介します。
北海道の大地が育んだ草原、その草原の草を食べて育った牛や山羊たち。良質なミルクから作り出されるチーズ。新鮮な素材で作られたチーズをフレッシュなうちに食べられる贅沢。日本でそのような土壌が育成されたことに感謝しつつ、北海道のチーズを心ゆくまで楽しみたいですね。
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1：ビールがすすむ！ホップの香りがするチーズ2種
北海道黒松内町でチーズ工房を営む「アンジュ・ド・フロマージュ」。ここでは年に一度だけホップを使ったチーズを2種類作ります。ひとつは8月下旬に収穫後すぐに乾燥したホップを粉砕し、それを丸いクリームチーズの周囲にまとわせた「ganos soga ホップ」。もうひとつは、フレッシュな牛の生乳で作るチーズをホップの毬花と共にオリーブオイル漬けにした「ヴァッシュ ア リュイル」。ホップの香りとかすかな苦みのするチーズは、ビールの味をこの上なく引き立ててくれます。
2：北海道の大地が育んだ自然の香りがさっと駆け抜けるチーズ
北海道の共働学舎は、ハーブの一種「ヤチヤナギ」を使った、その名も「ヤチヤナギ」というチーズを季節限定で作っています。絶滅が危惧されていたヤチヤナギが北海道で自生していることが判明。なんとか食用に使うことで育成を促せないかと作られたのが、このチーズ。酵母の力で3日間熟成させたチーズにヤチヤナギを付け、香りを移しながらさらに熟成。チーズの味わいのあとに爽やかな香りが口の中を駆け抜けます。
3：北海道のミルクで作られたタカナシ乳業チェリーモッツァレラ
北海道産ミルクを使ってチーズを作ることに、こだわりを見せるタカナシ乳業。タカナシ乳業の「チェリーモッツァレラ」は、チェリーのように小粒で小さいながらもしっかりとした食感を楽しめるチーズ。日本の食材で作られたチーズは、和の食材との相性抜群。あんみつに白玉のように入れても、チーズのまろやかな酸味と黒蜜の濃厚な甘さが口の中で溶け合います。小粒なので食べやすく、デザートだけでなく、前菜やサラダなど広く日本の食卓で使えるチーズです。
4：北海道ミルクに惚れ込んだイタリアのチーズ職人が作るチーズ
「北海道のミルクでチーズを作ったらきっと美味しいと思う」、そう言って北海道でチーズ作りを始めた青年。南イタリア・カラブリアの農場でチーズマスターをしていたジョバンニは、代々チーズ作りをしている家に育ち、チーズ作りの秘伝の技を父親から譲り受けます。酪農場などで修業後、15年間イタリアのファットリアビオで修業。やがて良質でチーズ作りに向いている北海道のミルクに出会い、移住を決意。ファットリアビオ北海道でモッツァレラをはじめとした最高品質のチーズを作り続けています。
5：「チーズのこえ」のチーズプラトーで北海道産チーズ三昧
年々増加傾向にある国産ナチュラルチーズの生産者。その数は200を超えると言われています。その半数以上、130を超えるチーズ工房が北海道に集結。チーズ・コンシェルジュの今野徹さんがその北海道の工房に協力をよびかけて作ったのが、東京の清澄白河にある「チーズのこえ」です。北海道産のチーズだけを集め、作り手のこだわりや北海道のミルクの品質、草原の息吹を感じとってもらいたいという願いが込められた「チーズのこえ」。季節ごとに品揃えされた北海道産の各種チーズを堪能することができます。
※掲載情報は 2016/03/24 時点のものとなります。
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