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山海の味覚は、まごころが縁を作って人気に
東京では、贈答品やちょっと嬉しいご飯のお供などのイメージもある「チリメン山椒」。京都ではどの家庭でも普段の食卓に欠かせないのだとか。そういえば、スーパーやデパ地下、小売店など東京よりはるかに多くの場所で売られています。
古くから親しまれた家庭の味のチリメンジャコに実山椒を合わせて一緒に炊いて、新たな一品を生み出したのが、料理人の晴間氏。はりまさんの初代社長によっておいしく出会った二つの食材のチリメン山椒は、最初はお世話になった人に無償で配っていたそうです、しかし初代が病に伏せった際に家系を助けるために玄関先で売り出したのが、事業体としてのはりまさんの最初とのこと。東京でも同時期に同じような商品が発売されて人気になったそうで、美味しい出会いが東西で同時期にあったのも興味深いですね。
品性ある味は、毎日の食卓や料理にも
そんな愛にあふれた老舗の味は、やはり今でも優しいのです。その日の分しか作らない心配りの味が、ネット注文できるのは嬉しい。チリメン山椒は、チリメンと山椒のバランスが鍵です。チリメンの硬さと実山椒の量のバランスもよく考えられています。せっかくなので画像も京都産の私の名入の風呂敷をバッグにしてみました。
京都の食はいずれにしても洗練されていて「無駄がない」と思います。余分なものがないのですが、必要なところはしっかりあります。ですから全体がまるみがあり、塩味もまろやか。
チリメンジャコはカルシウムもあり、山椒は体の流れを良くするとも言われています。ご飯のお供や酒の肴にもちろんですが、私はお浸しや冷奴にのせたり、サラダやチーズのオードブル等西洋料理にも重宝しています。甘いものが苦手な人への手土産にもお薦めです。
※掲載情報は 2016/03/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
(株)トータルフード代表/トータルフードプロデューサー
小倉朋子
(株)トータルフード代表取締役/亜細亜大学講師/「食輝塾」主宰/日本箸文化協会代表/農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事/ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問/(社)エチケット・マナー協会理事
来世も再来世も食の仕事を!生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中!
●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載
●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』(文響社)、『世界一美しい食べ方のマナー』(高橋書店)、『愛される「ひとり店」の作り方』(草思社)、『「いただきます」を忘れた日本人』(アスキー新書)、『グルメ以前の食車マナーの常識』(講談社)ほか、ベストセラー多数