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気持ちがほっこりとするシンプルな味わい
長野県飯田市にある和菓子屋・いとうや。こちらの人気商品『大名きんつば』は、料理研究家の岸朝子さんの著書でも紹介される逸品なんですが、それとは別に、地元の方に愛されている、季節限定のお菓子があります。それがこの『栗きんとん』。
今から10年前、飯田市出身の友人からいただいたのが、初めての出会いでした。信州の短い夏が終わると、国産の新栗が出回りはじめます。それを心待ちにしている方も多いようで、新聞の折り込みチラシにお知らせが入ると、地元の皆さんはいそいそと『栗きんとん』を買いに行かれる……と聞きました。購入できるシーズンは、毎年9月から翌年2月ころまで。蒸した栗をつぶして砂糖を加えて混ぜただけという、極めてシンプルな作り方。栗本来が持つホクホクの食感と優しい風味は、何ものにも変えがたい味わいです。老若男女どなたでも安心して食べられるのが嬉しいですよね。
ひとつずつ人の手で絞り出して作るので、形はやや不揃いですが、それがまた手作りらしくて何だかほっこりさせてくれます。保存料や着色料も一切使っていないので、残念ながら日持ちがしません。賞味期限が４日と非常に短いのですが、クール便でお取り寄せができます。届いたらすぐに冷凍してしまうと、もうちょっと長く楽しめますのでお試しあれ。そのまま栗の風味を丸ごといただくのはもちろん、ホイップした生クリームを横に添えて、コーヒーと一緒に楽しむという、ちょっとモダンな食べ方もイケますよ！
※掲載情報は 2015/11/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ご当地グルメ研究家／リサーチャー／日本外食リサーチ＆PR協会
椿
日本全国の美味しいモノを世の中に残すために日々奮闘中。「その地域で長く愛されているローカルフード」を探し、そこに如何に根付いているのかを研究。
テレビ番組、WEB、雑誌、イベントで、地域の食や最新グルメ情報のリサーチ・取材・寄稿・レシピ提供・情報発信などを行っている。
2013年より気仙沼の海の中に純米酒を沈めて熟成させる「海中貯蔵プロジェクト」を行う。
