大地の芸術祭から生まれた「ユートピア」クッキー

大地の芸術祭から生まれた「ユートピア」クッキー

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文字の形は、全部で「ユ」、「ー」、「ト」、「ピ」、「ア」

大地の芸術祭から生まれた「ユートピア」クッキー

先日、うちのスタッフから新潟のお土産にクッキーをもらいました。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」に行ってきたというのです。そのクッキーというのは、「大地の芸術祭」に参加しているフランス人のアーティスト、ジャン=ミシェル・アルベローラさんの作品をイメージして作られたもので、「ほんとうの子どもたちと、いつまでもこどもの心を失わない大人たち」ためのクッキーということでした。

 

クッキーが文字の形をしているというので、うちの子どもたちと一緒に遊んだら楽しそうだと思い、ちょうど、夏休みで奥さんの田舎に遊びに行くことがあったので持って行ってみました。

 

クッキーの文字の形は、全部で「ユ」、「ー」、「ト」、「ピ」、「ア」の5文字あります。

大地の芸術祭から生まれた「ユートピア」クッキー

子どもたちになんて書くのが正解かと聞かれたので、「ユートピア」と答えたのですが、子どもたちは「ユートピア」なんて言葉をもちろん知りません。それよりも、意味は分からないですが、クッキーの山からカタカナの文字を必死に探していました。アルファベットの文字のクッキーなら探し易そうですが、カタカナの文字のクッキーを探すのは意外に難しいのです。なんとか子どもが、「ユートピア」の文字を完成させ、みんなでクッキーをいただきました。甘さを控えめにしたシンプルな味で、子どもたちも喜んで食べていました。

 

ところで、なんでクッキーの言葉にあえて意味深な「ユートピア」を選ぶのだろうと思い調べてみました。このクッキーのもとになっているフランス人のアーティストのジャン=ミシェル・アルベローラさんが、以前にこの「大地の芸術祭」で「リトル・ユートピアン・ハウス」という作品を作ったらしいのです。

 

豪雪地帯では、倉庫の屋根が、雪が積もるのを防ぐ為に「かまぼこ」型の丸い形をしているそうです。ジャン=ミシェル・アルベローラが、その倉庫を使い世界最小の美術館『リトル・ユートピアン・ハウス』という作品を作ったのです。その倉庫の内壁には今いる場所からよい世界をつくろうと呼びかける俳句やことわざが絵と共に記されているそうです。また、彼はこの地でロケをし、モノクロフィルムで小屋丸集落の人々や生活を記録した『小屋丸』という映画を製作しました。。映画のキャッチコピーは「なつかしいユートピアがここにある」でした。これで、やっと「ユートピアクッキー」と繋がりました。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」は、9月13日まで開催しているそうです。そうやって調べてみると、なんとかして終わってしまう前までに「大地の芸術祭」に足を運んでみたくなりました。

大地の芸術祭から生まれた「ユートピア」クッキー
大地の芸術祭から生まれた「ユートピア」クッキー

※掲載情報は 2015/08/12 時点のものとなります。

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荒岡俊行

荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主

荒岡俊行

1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。

ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。

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