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やっと出会えた、「ふりかけ」の中身は？
あのトンカツ屋の自家製ソースが美味しいとか、あの寿司屋のガリが美味しいとか、メインの食べものに付いてくる「引き立て役」を楽しみにしていることってありませんか？ ドラマで言えば名脇役、メニューに載ることはないので、普段はスポットライトを浴びることはないのです。でも、「この引き立て役」がいるので、店に行く楽しみの一つになっていたりします。
今回は、そんな「この引き立て役」に光を当ててみました。先月、博多に行く前に、友人から仕入れた情報でした。
博多の地元の人の中では、誰もが口を揃えて美味しいという定食屋の「味の正福」。ここの定食を注文した時に付いてくる、白いごはんに振りかける「ふりかけ」が、かなり「ヤバい」と聞きつけました。
友人になんと言う名前の「ふりかけ」なのかを聞いても分からなかったので、まさしくメニューには載っていない「隠れた名脇役」であることに間違いありません。友達と博多に行った時に、その「ふりかけ」を探しに実際に「味の正福」のアクロス店に訪れてみました。
定食を注文した時に付いてくるという情報でしたが、「丼もの」を注文して付いてくるのかが不明でしたので、「白米と料理の定食」を注文することにしました。
「味の正福」はメニューがたくさんあり、人によってひいきの定食がありますが、焼き魚の定食は美味しいです。しかし、僕が目に止まったのは、「あじフライ定食」でした。「あじフライ」に特別に思い入れはないのですが、美味しい定食屋が作る「あじフライ定食」とは、どんなもんだろうという好奇心で選びました。
「あじフライ」を食べてみると、正解でした。新鮮な「あじ」の味がしっかりとして、衝撃を受ける美味しさです。今まで食べたことのある「あじフライ」の中で、間違いなく一番でした。そんな主役の料理に気を取られていましたが、今回の目的は、隠れた名脇役を探すことでした。その「ふりかけ」は、丸い円筒形の容器に入っていました。
早速、白いご飯にかけて食べてみたところ、思わず笑みを浮かべてしまうくらいに美味しいのです。文通はしたことはないですが、文通相手にやっと会えたくらいの感動でした。この「ふりかけ」の名前は、「いかこんぶ」です。薄くスライスしたイカと昆布、オキアミ、青のり、ごま、米胚芽を混ぜたものです。白いごはんに「いかこんぶ」を載せて食べると、ご飯がドンドン進みます。乾いたように見えますが、適度なしっとり感もあります。口の中で、海の幸の風味が広がります。
この「いかこんぶ」は、お店で購入することが出来たので、もちろん買って帰りました。それから、自宅では白いご飯を食べる時には「いかこんぶ」をかけています。一緒に行った友達が言うには、千切りの大根の上に「いかこんぶ」をかけても、美味しかったらしいです。
あとになって知りましたが、「味の正福」のホームページでも、「いかこんぶ」を通信販売でも買うことが出来ます。知る人ぞ知る名脇役、ぜひ一度お試しください。
※掲載情報は 2015/08/05 時点のものとなります。
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キュレーター情報
荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主
荒岡俊行
1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。
ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc（ブリンク）」、2008年には表参道に「blinc vase（ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの１つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。
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