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「ブッラータ」っていうチーズ、ご存知ですか?
「ブッラータ」は、南イタリアのはしっこ、プーリア州原産のフレッシュチーズなんですが、これが暑い日にぴったりな、すこぶる魅力的なチーズなんです!
「ブッラータ」とは、簡単にいえば、モッツァレラチーズの中にクリームとやわらかいチーズの生地を包み込んで、ひょうたん型にまとめたもの。ナイフでカットすると、中のクリームと生地がじゅわーーと出てきて、見た目も食欲をそそる、とても美味しいフレッシュチーズなんです。しかし、傷みやすいフレッシュチーズなので、イタリアから輸入するとコスト高になり、なかなか日本でお目にかかる機会がないのが残念なところ。
このチーズを東京・渋谷のど真ん中で作っているお店があるのです。それが、今回ご紹介する「渋谷チーズスタンド」です。
東京近郊の農家から毎朝新鮮な牛乳を仕入れて、飲食もできる店内で毎日、モッツァレラやリコッタなどのフレッシュチーズの製造をしています。タイミングがよければ職人さんによる手作業での製造風景も見られます。
ここの人気商品が「東京ブッラータ」です。南イタリアではなく東京で作っているから「東京ブッラータ」とネーミング。つぶれないように水の入った袋に入って販売されています。外からはどんな形か見えませんね。
袋から出してみるとこんな感じ。つるんとした見た目が美味しそうです。お店の方によると、「出来立てより、1~2日たったほうが中のクリームとチーズがこなれてきて、よりクリーミーで美味しいですよ」とのことです。
食べ方は焼いたりはせず、そのままが一番!!
味のイメージは、モッツァレラにクリームが加えているので、さらにやわらかく、まろやか、コクがある感じです。
定番の食べ方はトマトを添えて。今回はミントも添えてみました。バジルでもいいですが、クリームが多めなので、ミントの爽やかさが合います。
オリーブオイルはお好みで。ブッラータの地元、プーリア州の人たちは、チーズ自体がこってりしてるのでオリーブオイルをかけて食べることはしないそうですが、オリーブオイル独特の清々しい香りとフレッシュなブッラータの相性も抜群なのでお好みでお使いください。
さらにお店のおすすめは季節のフルーツを添える食べ方。春ならイチゴ、夏ならマンゴーやパッションフルーツ、白桃など、フルーティで甘みと酸味のある果物がよさそうです。
夏の休日のブランチなら、「東京ブッラータ」に季節のフルーツや野菜を添えていかがですか。一個150gなんですけど、私はペロってひとりで食べちゃいます。チーズに野菜やフルーツの組み合わせは栄養的にもバランスがよくておすすめです。スパークリングワインや白ワインと一緒に楽しめば素敵な一日が過ごせそうです。
※掲載情報は 2015/07/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フランスチーズ鑑評騎士
梶田泉
岐阜県岐阜市出身。20代半ば、ふとしたきっかけで通い始めたチーズ講座で徐々にチーズの世界に魅せられる。チーズ造りの現場を知りたくて、国内外のチーズ産地を訪れ知識を深める。2000年、フランスチーズ鑑評騎士叙任。雑誌編集の仕事をしながら、都内のワイン教室にてチーズ講座を10年以上担当し、2012年に独立。「かじたいずみチーズ教室」を立ち上げ、現在に至る。チーズを気軽に楽しむ講座からプロ向けの講座までの各種チーズ講座やワイン講座、食イベントなども開催。著書に「楽ウマ!チーズレシピ」(宝島社)。