タイム、セージ、ローズマリーを使った白ビール「The Park Weizen」

タイム、セージ、ローズマリーを使った白ビール「The Park Weizen」

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女性ホテリエ×女性醸造家のコラボレーション

タイム、セージ、ローズマリーを使った白ビール「The Park Weizen」

「タイム、セージ、ローズマリーが入っている白ビールってどんなのだろう」──。「The Park Weizen」(ザ パーク ヴァイツェン)のことを知った時、とても興味をそそられました。このビールは東京・港区芝公園にある「ザ・プリンス パークタワー東京」が開業10周年を記念し、同じく開業20周年を迎えた静岡県・御殿場市の「御殿場高原ビール」とタッグを組んで開発した、都内ホテル初のオリジナルビールです。

 

ザ・プリンス パークタワー東京の女性ホテリエ(企画・広報、コンシエルジュ、パティシエ、ブライダルプランナーなど)たちが「おもてなし」を考える「TOKYO HONEY PROJECT」が企画、御殿場高原ビールの女性ブルワーである佐野由里加さんと意見交換をしながら創り上げました。

 

御殿場ビールの定番のひとつである小麦麦芽を使ったビール「ヴァイツェン」がベース。グラスに注ぐと豊かに泡立ち、その時点でもうハーブの香りが漂ってきます。通常ヴァイツェンと言えば、バナナや熟れた洋梨といったフルーティな香りが先に立つことが多いのですが、ザ パーク ヴァイツェンは3種類のハーブ、特にローズマリーの香りがとても印象的です。

 

濁りのある濃い黄金色の液体を口に含むと、苦味は控えめで予想よりも甘味は少ない。小麦由来のふくよかさがありながらスッキリしています。飲んだ後にはハーブの余韻が長く残り、爽やかな印象を残してくれました。

 

ホテルが建つ“芝公園の豊かな緑”がモチーフ。陽の光の中で心地よい風に吹かれながら飲みたくなる1本です。今の季節なら、ピクニックに持って行きたいですね。

米国醸造所3社のコラボビールに薫陶を受けたレシピ

それにしても“緑”と“爽やかさ”の演出になぜ「タイム、セージ、ローズマリー」を選んだのでしょうか。醸造家の佐野さんに訊ねたところ、タイム、セージ、ローズマリーなどのハーブを使ったビールを参考にしたそう。米国のクラフトビール醸造所の名門、「ドッグフィッシュヘッド クラフトブルワリー」「ヴィクトリー ブルーイング カンパニー」「ストーンブルーイング」の3社がコラボレーションして造った限定醸造品「セゾン・デュ・バフ」です。「素晴らしいビールでした」と、佐野さん。

 

ザ パーク ヴァイツェンは、ハーブの香りを際立たせるために麦芽煮沸の最終段階で3種類のハーブを投入。タイムよりもセージとローズマリーの方が香り高いため、配合を変えて何度か試作したとのことでした。

 

「ハーブ入りソーセージのように、弊社のレストランで提供している食事にも使っていますしね。ご自宅で召し上がるなら、お肉料理にもとてもよく合うと思います」(佐野さん)。シンプルにローストした鶏肉なども、間違いなく相性が良さそうです。

ショウガの風味がハーブの魅力をさらに引き出した

ザ パーク ヴァイツェンは、ザ・プリンス パークタワー東京内のホテルショップで購入できます。また、同ホテルの中国料理 陽明殿で8月31日(月)まで「“The Park Weizen” 付きランチセット」を提供中。女性優待料金3,600円(男性4,000円、税込・サ別)とのことで行ってまいりました!

 

一番興味があったのは「中華料理に合うのだろうか?」という点。メイン料理は3種類から選べるので、ザ パーク ヴァイツェンの繊細さと相性が良さそうな「帆立貝とアオリイカの柚子胡椒炒め」をお願いしました。

タイム、セージ、ローズマリーを使った白ビール「The Park Weizen」

で! いざ、いただくと!!!これが、めちゃめちゃ相性がよかったのです。いま思い出しても幸せな気持ちになる……。柚子胡椒がビールの香りに、ホタテの甘味がビールの甘味に調和していくさまが美しかったのですが、決定的に「合う!」と思った決め手は炒め物に入っていた「刻みショウガ」でした。

 

ショウガを入れたビールがあったり、ジンジャーエールを使ったビアカクテル「シャンティガフ」があったりするように、もともとショウガとビールの相性は良いもの。ショウガの香味がハーブの香りを引き立て、ビールをより爽やかに、複雑な味わいにしてくれたのでした。ああ、また味わいに行きたい[A1] 。

 

「The Park Weizen(ザ パーク ヴァイツェン)」 ※発泡酒

■原材料:麦芽、ホップ、タイム、セージ、ローズマリー

■アルコール度数:5.0%

■内容量:330ml/価格:1本 ¥700(税抜)(2015年6月現在)

※掲載情報は 2015/06/03 時点のものとなります。

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キュレーター情報

野田幾子

ビアジャーナリスト

野田幾子

ビアジャーナリスト/ビアアンバサダー
ビアコーディネーター
日本ビアジャーナリスト協会副会長

1994年にベルギービール、1996年に国産地ビールの美味しさに目ざめ、周りにクラフトビールの普及活動を開始。2007年にビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』(エンターブレイン刊)の全体構成、執筆、編集を担う。その後ほぼ毎年シリーズを刊行、2014年4月、6冊目「ビールのある日常をより楽しく」を提案するムック『ビアびより』(KADOKAWA・エンターブレイン刊)刊行、編集長。現在、ビール専門誌『ビール王国』に寄稿、編集担当。

クラフトビール入門者向けの講座を開催。
ビールと料理の組み合わせのスペシャリストであるビアコーディネーター(クラフトビアアソシエーション認定)。

2000年よりライター/エディターとして独立。株式会社コラボトリエ代表。
2010年、日本ビアジャーナリスト協会(JBJA)設立。同副会長。

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