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金魚が泳ぐ、つるんと涼やかな夏の和菓子
梅雨があけ、全国的に猛暑日が続く今日この頃。暑い夏におすすめしたい和菓子が、日本橋屋長兵衛の「金魚すくい」です。
爽やかなレモン風味のゼリーの中に、金魚の形をした赤黒の羊羹。金魚鉢を上からのぞきこんだような透明感。2匹の可愛い金魚が仲良くゆらりと泳いでいるようにみえる、日本の涼を感じる逸品です。
ひんやり、つるんとした口当たりは食欲のないときでもさっぱりと美味しくいただくことができ、暑い夏の食後やおやつにぴったり。よく冷やして、涼やかなガラスの器に容器からつるんともりつけ、いただきましょう!
江戸時代には、様々な縁日がもうけられ、ずらりと並ぶ見せ物小屋の中には「金魚すくい」の露店も多くありました。江戸時代中期、それまで高価だった金魚は庶民の手にも届くようになり、金魚を飼うことが流行し、「金魚売り」が金魚を売るようになったのだそう。浮世絵にも「金魚すくい」を楽しむ子どもたちの様子がたびたび描かれています。なつかしさを感じる日本の夏の風物詩「金魚すくい」。今も昔も金魚の泳ぐ姿に、ひとときの涼を感じていたのですね。
もうすぐお盆休み。実家へ帰省する際のお土産やお供え用のお菓子にも、いかがでしょう?
※掲載情報は 2015/08/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本文化の伝道師/JTCL代表取締役
神森真理子
ジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社(JTCL)代表取締役。
慶應義塾大学卒業。パリ第三大学で文化芸術・映画ビジネス、文化政策について学び、日本文化に関わる仕事を志し、松竹株式会社に入社。 ベルギー・フランスでの生活を通じ、「日本文化の活性化」という生涯の目標を見出し、ジャパントラディショナルカルチャーラボ株式会社を創業。
「日本の文化を通じて人々のくらし、心をより豊かに」をミッションとし、日本文化関連の企画・コンサルティング、アニバーサリー、コンテンツ事業を展開。商品の企画開発・プロデュース、地域ブランドの創出支援、インバウンド事業なども手がける。
国内外の法人・個人向けの日本文化に関する多岐にわたる事業・企画を通じ、日本文化の魅力を発信し裾野を広げること、次世代への継承に取り組んでいる。
利酒師・ワインエキスパート・フードアナリスト1級として、食・酒関連の発信も多数。
日経ビジネス「次代を創る100人」に選出。インバウンド実務主任者。