地中海地方のパイ生地「パートフィロ」で作る、簡単&ヘルシーなオーストリア菓子

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サクサク、パリパリの軽やかなパイ料理をいつでも手軽に

地中海地方のパイ生地「パートフィロ」で作る、簡単&ヘルシーなオーストリア菓子

ギリシャや中東など地中海地方のパイ生地に使う、小麦粉の薄皮「パートフィロ(フィロシート、フィロペストリー)」。冷凍庫に常備しておけば、いつでも手軽にパイ料理が作れる優れものの食材ですが、これを使った、オーストリア菓子「アプフェル(アップル)・シュトゥルーデル」の作り方をご紹介します。

 

ささっと手早く簡単に、ダイエット中に気兼ねなく食べられるお菓子を作りたいときにも、パートフィロはぴったりです。何せ、主な原料は小麦粉、コーンスターチ、塩で、たまごやバターを使っていないのですから。ですので、レシピもなるべくヘルシーにと心がけてみました。自然な甘味を引き出すために、りんごを事前に煮たりする手間もかけていません。

 

【材料】

パートフィロ5枚、りんご(紅玉がよい)2個(薄切り)、レーズン大さじ1、グラニュー糖適量(大さじ2程度からお好みで)、シナモン粉小さじ1(グラニュー糖に混ぜる)、ココナッツオイル適量、粉糖(トッピング用)、(お好みで)バニラ・アイスクリーム&飾りのミントの葉

 

【作り方】

1. ふきんの上にパートフィロを1枚広げ、ココナッツオイルを料理用はけで全面に塗る。

2. 1の上に、パートフィロを1枚重ね、同じようにはけでココナッツオイルを塗る。これを5枚分繰り返しながら、パートフィロを重ねていく。最後にココナッツオイルを塗る。

3. 2の上の端に薄切りしたりんごを横に並べ、レーズンをふりかけ、さらにシナモン粉を混ぜたグラニュー糖をふりかける。

4. 3をふきんと一緒にのりまきの要領で、楕円形になるように巻く。

5. ふきんを外し、表面にココナッツオイルを塗って、シナモンを混ぜたグラニュー糖少々をふりかける。

6. 5を210度に予熱したオーブンで25~30分ほど焼く。

7. 7を食べやすい大きさにカットし、飾りの粉糖をふりかけ、お好みでバニラ・アイスクリーム&ミントを添えて、できあがり。

 

現在のオーストリアのアプフェル・シュトゥルーデルは、もっとどっしりとしたパイ皮に、たっぷりのバターを使っていることが多いのですが、実はもともと、ハンガリー経由で伝わった、フィロシートを使ったトルコのお菓子バクラヴァから派生したとも。ですので上記は、いうならば先祖がえりのようなレシピ。また今回は、最近の日本のバター不足と、健康にいいと話題のココナッツオイルにも対応して(笑)、アレンジしてみました。独特の甘い香りのするココナッツオイルは、南インドや東南アジアなどの本場を除くと料理には使いにくいケースが多いのですが、お菓子とは相性のいいオイルですので、どんどん活用してみましょう。

 

フィロシートは、りんご以外のフルーツでも同様のお菓子を作れますし、デザートの他に、チーズや、火を通して味付けしたひき肉などを巻いたスナックを作るのにも便利。地中海諸国は、そんなフィロシートを使ったパイやペストリー料理の宝庫でもあるのです。また機会があれば、そんな薄皮が軽やかな、サクサク、パリパリの地中海のペストリー料理をご紹介したいと思います。

※掲載情報は 2015/06/03 時点のものとなります。

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キュレーター情報

青木ゆり子

各国・郷土料理研究家

青木ゆり子

雑誌「ぴあ」等の記者を経て料理に目覚め、2000年に「世界の料理 総合情報サイト e-food.jp 」を創設。以後、各国の「郷土料理」をテーマに、サイト運営、執筆、レシピ研究および開発、在日大使館・大使公館での料理人、料理講師等などに携わる。

地方色あふれる国内外の郷土料理の魅力を広く伝えるとともに、文化理解と、伝統を守り未来につなげる地域活性化をふまえて活動を行っている。

「世界の料理レシピ・ミュージアム」館長。著書「しらべよう!世界の料理 全7巻」(ポプラ社)、
「日本の洋食~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房)。

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