旬の「鰹のたたき」には「船中八策」(司牡丹酒造・高知)!

旬の「鰹のたたき」には「船中八策」(司牡丹酒造・高知)!

記事詳細


紹介している商品


旬の「鰹のたたき」には「船中八策」(司牡丹酒造・高知)!

旬の「鰹のたたき」には「船中八策」(司牡丹酒造・高知)!

鰹が旬を迎える。「目に青葉、山ホトトギス、初鰹」である。春から初夏にかけて旬を迎える「初鰹」は、江戸っ子好みの軽快な旨味とすっきりとした後味を楽しめるところがおおきな魅力。厚切りを山盛りにして出されてもあっという間に平らげてしまえるほど軽やかな味わいだ。赤身魚をたっぷり豪快に味わうならこの時期の初鰹がなによりベストだ。ちなみに脂がのったネットリととろける味わいがお好みなら秋の戻り鰹をお楽しみに。

旬の初鰹に合わせる酒と言えば、鰹大国、高知の「司牡丹」で決まりだ。

司牡丹酒造は創業から400年を超える超老舗であり、かの坂本龍馬とも親交があったとされる由緒正しき蔵元だ。とくにロングセラーとして全国に根強いファンを持つ「辛口純米酒 船中八策」と銘打たれた土佐の男酒が初鰹のベストパートナー。「これを飲まずして鰹を食べられようか」というファンが実は全国に存在するほどだ。

旬の「鰹のたたき」には「船中八策」(司牡丹酒造・高知)!

初鰹、最近は醤油やポン酢を使わない「塩たたき」も人気だけど、ここはやっぱり「土佐の藁焼き」の伝統スタイルを押したい。強い火力で一気に藁焼きして藁独特の香ばしさとしっかりと焼き目を加える。これでまるでお肉みたいな食感とボリュームが生まれるのだ。そしてまるでヒレステーキにような厚切りにするのもポイント。さらに、玉ねぎ、みょうが、大葉に生ニンニクなどの薬味を山盛りに添え、これまた高知名産の柚子たっぷりの土佐流ポン酢をこれでもかとしぼりかける。これで本場の初鰹のたたきとなる。

そして「船中八策」は、まず一杯目は冷酒で。さらりと癖がなくフレッシュで喉ごしがいい。ゆずの香りともきれいなハーモニーを奏でてくれる。二杯目はヌル燗で。純米酒が持つ米の旨味が柔らかく感じられ、飽きのこないお燗酒を楽しめる。これぞ通の飲み方。三杯目には熱燗で。お燗酒は匂いがするから嫌と言う人もいるけれど、ノンノンノン! このお燗ならば、お燗が苦手と言う人もきっと好きになるはず。シャキッと引き締まった辛口でまったく嫌みのない香りと味わい。すっきりとした後味でおもわず「もう一杯」となること請け合いだ。

ね、飲みたく、食べたくなったでしょ?軽快な旨味の初鰹と何杯飲んでも飽きない土佐の淡麗辛口男酒の組み合わせは、今の季節しか体験できない、旬と郷土の組み合わせ。お試しあれ!

※掲載情報は 2015/04/13 時点のものとなります。

  • 3
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
旬の「鰹のたたき」には「船中八策」(司牡丹酒造・高知)!
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

友田晶子

トータル飲料コンサルタント/ソムリエ

友田晶子

米どころ酒どころ福井県に生まれ。ソムリエとして酒類業界に携わり、ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルと幅広く取り扱う。業界25年のキャリアと女性らしい感性を活かし、一般向け・プロセミナー、飲食関連イベントの企画・開催、PR事業アドバイス、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティング、観光PR支援等を行っている。各種専門家がガイドを務める人気のインターネット検索サイトAll Abouの日本酒・焼酎・ワインガイド。「わかりやすい説明」には定評がある。公式HP内で連載中の「おいしいラク学講座」では、日本酒や焼酎、ワインやビールやスイーツ、チーズにまつわる役立つコラムとおつまみレシピなどを常時更新中。田崎真也氏オーナー、ワインバー「アルファ」(銀座)代表。「シュヴァリエ・ド・タスト・フロマージュ」(フランスチーズ鑑定騎士団)。 日本料飲ビジネス研究会会長/東京芸術学舎 非常勤講師/ふくい食のアンバサダー・福井ブランド大使/球磨焼酎大使/著書「世界に誇る国酒~日本酒~」が、グルマン世界料理本大賞グランプリ受賞!/日本ロシアフォーラム2014「食と農」パネリスト

次へ

前へ