今年のお正月は、お屠蘇代わりにホット「ゆず酒」はいかが?

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本当のお屠蘇をご存知ですか

今年のお正月は、お屠蘇代わりにホット「ゆず酒」はいかが?

宝酒造が2012年11月に行ったお屠蘇に関する意識調査で、「お屠蘇を知っているか」という質問に対し86.6%が「知っている」と答えたという。ちなみに、50代以上は95%、20代でも70%の人が知っていると答えている。さて、みなさんは本当に「お屠蘇」とはどんな飲み物かご存じだろうか。

 

このアンケートには裏話がある。この86.6%という数字、「お屠蘇が、みりんや日本酒に屠蘇散を混ぜた伝統的な飲み物」という事実ではなく、単に「お正月に飲む日本酒のこと」だと思っている人のパーセンテージだったのだ。

 

また、その後の質問で本当のお屠蘇の意味を知っていると答えたのは、全体の37%弱と判明。50%以上はたんに「お正月に飲む日本酒」だと思っていたことになる。

 

「屠蘇」とは、平安時代に中国から伝来した薬用酒のこと。日本酒やみりんに「屠蘇延命散」と呼ばれる数種の薬草を漬け込んだお酒のことをさす。現代風に書けば、スパイスをブレンドしたリキュールといえる。そのスパイスが薬用効果を発揮するのだから、お酒というより、健康ドリンク、栄養ドリンク的飲み物なのだ。

 

薬草の効果で、邪気払い、滋養強壮、延命長寿、無病息災を願い、年の初めに家族で飲んだのが「お屠蘇」なのである。発祥は中国、三国志の時代、名医の処方した生薬を酒に漬け込んで飲んだのが始まりという。邪気を屠り、魂を蘇らせるところから「屠蘇」。日本では平安時代からの風習だが、江戸時代には甘い味わいのみりんに使用されるようになったとか。

 

薬局に行けば「屠蘇散」としてこのブレンド薬草をティーバッグのようにして売っているので、日本酒や味醂につけこんで造ってみるのもいい。味わいは、屠蘇酸の中身にもよるが、ハッカキャンディーや生姜湯のような感じでちょっと癖がある風味。

今年のお正月は、お屠蘇代わりにホット「ゆず酒」はいかが?

ここでおすすめしたいのは、ゆず酒。自然豊かな土佐れいほく産の山柚子をギュッと搾った爽やかで甘酸っぱいお正月にもピッタリのお酒。爽快なお屠蘇ともいえる。オンザロックやソーダ割がいいけれど、温かいお湯割りでしょうがをひとかけいれてもいい。ゆずとショウガの効用で、お正月から冷え知らずだ。

※掲載情報は 2017/01/03 時点のものとなります。

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キュレーター情報

友田晶子

トータル飲料コンサルタント/ソムリエ

友田晶子

米どころ酒どころ福井県に生まれ。ソムリエとして酒類業界に携わり、ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルと幅広く取り扱う。業界25年のキャリアと女性らしい感性を活かし、一般向け・プロセミナー、飲食関連イベントの企画・開催、PR事業アドバイス、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティング、観光PR支援等を行っている。各種専門家がガイドを務める人気のインターネット検索サイトAll Abouの日本酒・焼酎・ワインガイド。「わかりやすい説明」には定評がある。公式HP内で連載中の「おいしいラク学講座」では、日本酒や焼酎、ワインやビールやスイーツ、チーズにまつわる役立つコラムとおつまみレシピなどを常時更新中。田崎真也氏オーナー、ワインバー「アルファ」(銀座)代表。「シュヴァリエ・ド・タスト・フロマージュ」(フランスチーズ鑑定騎士団)。 日本料飲ビジネス研究会会長/東京芸術学舎 非常勤講師/ふくい食のアンバサダー・福井ブランド大使/球磨焼酎大使/著書「世界に誇る国酒~日本酒~」が、グルマン世界料理本大賞グランプリ受賞!/日本ロシアフォーラム2014「食と農」パネリスト

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