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温めると小豆の香りがふんわり広がる上品なぜんざい
多くの百貨店で販売している和菓子のたねや。どの商品も餡子が上品なのですが、寒い時期に季節限定販売されるぜんざいは、これまたなんとも小豆の香りがイイです。
器の中には北海道産の小豆がたっぷり、それをその器のままレンジアップできるのです。老舗の和菓子店もレンジを想定した作りこみ。利便性を演出しているのね～、と驚きます。
たねやグループさんは、和菓子以外の洋菓子やオリーブオイルなど多角的に経営していらっしゃるので、発想が豊かなんですよね。
肝心のお味は？ 心の声が「うわ～っ」と歓声をあげたくなるほどの小豆のふっくらした香りとやわらかさ。善哉の庶民的味わいもありつつ。癖のないたねやさんならではの品の良さを保ちつつ。一口一口、飽きずにいただけます！
そうそう、肝心のお餅はですね、小さな滋賀県産のかわいいお餅が２つ入っていて、これはこれで焼いた後、温めた善哉の中へ。まるで寒い日に暖かい温泉に私たちがチャポンと浸かるみたい(笑)、お餅も幸せそうです。でも、しっかり伸びて歯ごたえある本格餅ですよ。
善哉の由来は、出雲地方の神事の神在祭で振る舞われた神在餅が、ぜんざいになったといわれています。素敵な由来ですね。
常温でもいただけますが、電子レンジで温めることで「これほど違うのか！」と驚くほど香りがたちます。小豆ってとてもシンプルなものなのに、なぜこれほど舌触りが違うのかしらね。シンプルほど調理技術もいります。優しく癖のないふっくら小豆に和菓子の奥深さあり、です。
冬限定菓子なので、この記事アップのときはもしかしたら販売終了しているかもしれません、すみません。そしたら来年のお楽しみにしてくださいね！ 一年はあっという間なのですぐ来ます(笑)。
※掲載情報は 2015/02/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
（株）トータルフード代表/トータルフードプロデューサー
小倉朋子
（株）トータルフード代表取締役／亜細亜大学講師／「食輝塾」主宰／日本箸文化協会代表／農水省関東農政局食育推進ネットワーク幹事／ジャパンビアソムリエ協会マナー顧問／（社）エチケット・マナー協会理事
来世も再来世も食の仕事を！生粋の食マニア。トレンド、食文化、お取り寄せ、マナー、ダイエット、食育、伝統食…専門は広く、多角的に食の提案しています。どんなメニューも可能、店舗、食品関連のメニュー開発から一連のフードプロデュース多数。世界の食事マナーと食を総合的に学び生き方を整える「食輝塾」主宰。20年近く一度も同じ内容せず毎月開催を更新中！
●メディア
NHKラジオ番組3年以上レギュラー講師、日テレ「世界一受けたい授業」、テレビ朝日「芸能人格付けチェック」、はなまるマーケットなど出演、新聞、雑誌連載
●著書
『私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない』（文響社）、『世界一美しい食べ方のマナー』（高橋書店）、『愛される「ひとり店」の作り方』（草思社）、『「いただきます」を忘れた日本人』（アスキー新書）、『グルメ以前の食車マナーの常識』（講談社）ほか、ベストセラー多数
