干菓子詰め合わせ
壽堂(ことぶきどう)
我が家では年始にはお干菓子を種々用意する習慣があります。日持ちしますし、美味しくてなにより美しい。お茶の時間にも来客時にも喜ばれます。あちこち目に付いたお品を求めますが、以前ippinでご紹介した京都の亀末廣さんのもの(https://ippin.gnavi.co.jp/article-12588/)と、人形町の壽堂さんのものは必ず揃えます。私は京都贔屓ではありますが、実はお江戸の和菓子も大好き。
京都のはんなりした美味しさとは違う、パキッと勢いのあるお江戸ならではの美味しさも大好きなのです。人形町の壽屋さんはさつまいもを模した黄金芋があまりにも有名な和菓子屋さんなのですが、実は他のお菓子もいずれも美味しいのです。中でも吹き寄せたようなお干菓子の詰め合わせは、鮮やかな彩りや生き生きした造形、丁度良い甘さでそれぞれの材料の風味がしっかり残ったお味など、わたし的にパキッとした勢いを感じるのです。まさに江戸っ子気質。季節毎に変わるパッケージも鮮やかな勢いのある仕様でなんとも素敵。あちこちの秀麗な美味しいお菓子が頂けて、素敵な一年が始まる予感がします。
壽堂(ことぶきどう)
※掲載情報は 2019/01/17 時点のものとなります。
田中伶子クッキングスクール校長
中村奈津子
日本女子大学食物学科卒業後、全日本司厨士協会に就職。ニューヨークのニュースクール、フィレンツェのラ・フォールアカデミー、香港鴻星料理学院で学ぶ。2006年ニューヨーク駐在時より料理教室「LOVELY TABLE NEW YORK」を主宰。2009年帰国後、実家田中伶子クッキングスクールに勤務。2012年「LOVELY TABLE GINZA」開校。現在もニューヨークを行き来する活動をしている。
PHP研究所発行月刊誌「JAPAN CLOSE-UP」に料理記事連載。光文社「VERY」「女性自身」などに寄稿。BSフジ阿川佐和子氏の「阿川ごはん」レギュラー出演。日本テレビ「ZIP!」定期出演中。
主婦と生活社発行「一生作り続けたいおかず~50年の名門料理教室のベストレシピ150」が2014年本屋レシピ本大賞4位入賞。2014年9月講談社発行「本当に作りたい料理、ぜんぶ。」好評発売中。