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まさに国内ホテルの最高峰・パレスホテル東京
フードジャーナリストとしてホテルの料理やスイーツをご紹介する機会が多々あります。その地域に古くから根差したホテル、対して新進気鋭で今どきのオーラを放つホテル、全国各地に様々な形態があり、それぞれの良さというか特徴があります。その中でも日本を代表するホテルってありますよね。そのうちの1軒が東京・大手町のパレスホテル東京です。1961年創業(前身は1947年に官営の「ホテルテート」)。皇居の向かいという素晴らしき立地で、2012年の改装後は東京御三家(帝国ホテル、ホテルニューオータニ、ホテルオークラ)より平均客室単価が約2倍という国内ホテル最高額という、まさに堂々たる威厳も醸し出しています。
さすがパレスホテル東京と、唸る完成度のクッキー
そんなパレスホテル東京のペストリーショップが「SWEETS&DELI」。ショコラ、マカロン、焼菓子、ケーキなどのホテルメイドスイーツや、ご家庭でも楽しめるデリ商品、パン、コンフィチュールなどを販売しています。中でも僕のイチオシなのが「レーズン&クランベリーウイッチ」です。まわりのバターたっぷりのクッキーからして上質なホテルの雰囲気が。甘味とふくよかさが真正面から向かってくる風味に嬉しくなります。それを支えるクリームもまさに芳醇。コク豊かでしっとり、かつ、なめらかな口あたりは、もう、さすがとしか言いようがありません。そこにレーズンの美味しさが主役の威厳を醸し出し、さらに、もうひとつの主役であるクランベリーの柑橘系の風味が加わるという。でもそれだけじゃないんです。いただきながら「何か違う」と感じます。それがラム酒なんですね。ラム酒も使用してさらに昇華。さすがパレスホテル東京!と唸るクッキー、それが「レーズン&クランベリーウイッチ」なのです。
※掲載情報は 2018/12/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。