赤に燃えるまち広島「おこ市」のお好み焼き

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温めるだけなのに、広島で食べたものと同じ味がした。

赤に燃えるまち広島「おこ市」のお好み焼き

広島に行きました。
広島カープの優勝から数日経っているのに、街の中はまだまだ真っ赤。
夜になると赤いユニフォームを着た「カープ女子」が街中を闊歩しています。
全体的に赤い景色に漂う匂いは、広島名物お好み焼き。
夜の10時を回っているのに、人気店には人が溢れています。
そのうちの一軒に入る。日頃は出身地である大阪風お好み焼きを食べている私にとって、薄い生地にそばを入れた広島風は極めて新鮮。粉ものではありますが、とてもヘルシーに感じられました。
食べながら、昼間の会議を思い出すと、帰り際に、こんなことをささやかれたのを思い出しました。

 

「ひきたさん、今日のお礼にお好み焼きを送りますよ」約束通りに送られてきたのが、「おこ市」のお好み焼きでした。
包装紙をあけると、説明書もお店の案内も入っていない質実剛健。商品に貼られたシールにつくり方が書いてありました。

 

「ビニールから出してラップをして、500〜600wのレンジで4〜5分温めください」書かれた通りにして、別個装のソースとのりをかけると見まごうことない広島風お好み焼き。
正直「インスタントだろ……」とバカにしていた私がアホでした。
真っ赤に燃えるまちで食べた味が忠実に再現されています。濃いのにさっぱりしている。粉物なのにヘルシーに思える。優勝に沸く歓喜がそばにもソースにものり移っていました。


プラスチックトレイに入った、小ぶりのお好み焼きです。小ぶりなので、アチアチと言いながら食べていると物足りないほど。しかも、このうまさで一枚485円は安い!すっかり気に入って、長年応援している阪神タイガースから、広島カープファンに変わろうかなと思うほど、しばし熱狂を味わいました。

※掲載情報は 2018/11/04 時点のものとなります。

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キュレーター情報

ひきたよしあき

スピーチライター/コラムニスト

ひきたよしあき

(株)博報堂で、広告クリエーターとして働くかたわらで、「朝日小学生新聞」などにコラムを書いています。出張、撮影、講演で全国を回りながら、おいしいものを送ったり、頂いたり。誰かに何かを送ろうとする時、そこに素敵なエピソードが生まれます。高い安い、有名無名に関わらず、できればその一品にまつわる物語までお伝えしようと思っています。皆さんからの情報もお待ちしています。主な著書「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)「ゆっくり前へ ことばの玩具箱」(京都書房)「大勢の中のあなたへ」(朝日学生新聞社)

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