和のお菓子なのにしっとりジューシー 中村藤吉本店の“お茶のフィナンシェ”

和のお菓子なのにしっとりジューシー 中村藤吉本店の“お茶のフィナンシェ”

記事詳細


紹介している商品


その一口が忘れられなくなる 京都老舗お茶屋発のスイーツ

和のお菓子なのにしっとりジューシー 中村藤吉本店の“お茶のフィナンシェ”

抹茶は、日本人の永遠の憧れの象徴。高級で品があって美しいグリーンの色、今や世界中の人が魅了されている“お抹茶様”であります。対して、ほうじ茶は家庭の味、ほっとする味と、日本人ならほっこりするお茶。この2つ、兼ね備えているものは両極端なようでありますが、共通点がひとつ。それはお菓子の材料として使うには、最高に相性が良いお茶であること。今では世界中のショコラティエ・パティシエさんが、和のテイストを入れたい時に、材料のひとつとして使われることの多いお茶であります。皆様も是非、そのような視点でお菓子を見ていただくと、いかにこの2つのお茶が使われているかおわかりいただけると思います。お茶はもともと薬用、食用、飲用と広まっていきましたが、飲む楽しみが広がり切った現代においては、お茶の楽しみ方は更に広がりを見せているように思います。お茶屋もお茶だけを作るというより、お茶の楽しみ方を、色んな側面で魅せてくれるそんな時代が到来しているのだな~なんて、そう思いながら日々を過ごしております。

 

さて、今回ご紹介するのは、安政元年創業、京都宇治にある中村藤吉本店のフィナンシェ。本店がある宇治は京都のお茶の大産地。私はお茶の産地を訪れるのが大好きで、この宇治の地にも当然訪れたことはありますし、関西出身ですから、周りに宇治生まれ宇治育ちの友人もいたりして、お茶の産地の中では最も親近感ある場所でもあります。

和のお菓子なのにしっとりジューシー 中村藤吉本店の“お茶のフィナンシェ”

ここ数年はお茶を使ったスイーツが本当に多くなって、溢れすぎているためその貴重さが少々薄れてきてしまっていて、新発売されたものも飛びつかなくなっていたのですが、ここのフィナンシェだけは別物。

いつもの類のお茶スイーツといっては失礼ですが、想像をはるかに越える逸品で驚いたの何のその。一口いただいて、はるかに良い意味で裏切られたお菓子です。お茶のお菓子の中には風味だけあり、味がないというものが多いのですが、こちらのフィナンシェは風味より味が勝る、見た目よりとにかく食べてみてというそんなフィナンシェ。それは、抹茶もほうじ茶のフレーバーも同じ出来栄えで、初めて口にした時は、ただただ感心するほどのお味なのです

 

それから 全くといってパサつき感がない。外側は固くない程度、かりっと仕上がっているのですが、お口の中で噛み進めるとジューシーで、急いでお茶を口に含まなきゃいけないという喉がつまるような感覚もない。絶妙な素晴らしい食感。

 

今のところ、王道的に、ほうじ茶フレーバーにはほうじ茶を、抹茶フレーバーには緑茶系を合わせるのがお好み。フィナンシェというと、どうしても紅茶を合わせることが多くなりますが、こちらは和のテイストのフィナンシェ。いつもお家にあるほうじ茶や煎茶はそのまま使えるので、和菓子でないものを煎茶やほうじ茶と一緒に召し上がりたい方には気に入っていただけると思います。
そろそろ夏も終わりに近づいています。これからは、お家でほっこりお茶の時間が楽しくなる季節の到来です。

 

店舗ではひとつからでも購入できますし、小さな箱入りもあります。また、和のスイーツは賞味期限が短いものが多くて、送り側としては困ってしまうのですが、賞味期限が少しでも長めなのが助かるところでもあります。個人的には、お年寄りが召し上がっても喉を詰まらせるようなことがないので、敬老の日のプレゼントなどにはもってこいの逸品ではないかと思っております。召し上がる人が想像以上に喜んでいただけるフィナンシェ、贈答用にご自身用に是非いかがでしょうか?

 

きっと 一口食べたら忘れられなくなります。

※掲載情報は 2017/08/28 時点のものとなります。

  • 7
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
和のお菓子なのにしっとりジューシー 中村藤吉本店の“お茶のフィナンシェ”
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

宮原昌子

茶ムリエ/メンタルコーチ

宮原昌子

綜合商社勤務を経て結婚。上海に住んだことをきっかけに、上海で中医学・中国茶を学び、飲むこと・食べることが毎日を健康で楽しく過ごすことになると実感。
帰国後、中国茶専門店にて通訳・バイヤー・コーディネート等を手掛け、2004年より茶ムリエとして活動。自宅サロン主宰・企業や団体へのセミナー講師・雑誌やテレビ等の茶の監修・執筆業など多岐にわたり活動後、広州へ転居、華南農業大学茶学部の聴講生となる。
帰国後、クリニックに勤務、心のケアを実動で学び、心理学・コーチングを学ぶ。中医学と茶の理論に加え、心理学とコーチングを掛け合わせた独自のメソッドで、自己治癒力を高める方法・セルフケアのアドバイスを行うと共に、体質にあった茶の選び方を提案している。悩みを明確に整理し、本当にやりたいことの目標・プロセス設定で目標達成をサポートするコーチングセッションは、自信を持って自分らしく生きていけると好評 
上海医薬大学 推拿科卒業
中国労働省和社会保障部公認資格 高級茶藝師・評茶師
銀座コーチングスクール  GCS認定コーチ

監修本:別冊Lightning vol.53「ペットボトルのお茶の本」 枻出版社

次へ

前へ