CARAMEL PASSY
Patisserie RUE DE PASSY
キャラメルは、魅惑の味覚だ。 上品な甘み、苦み、キャラメルの光沢が美しい。 表面のコーティングがつややかだ。 このつややかさ、なめらかさを生み出すのは職人の至芸だ。 シェフに聞くとこの生地にはアーモンドの粉を使っているという。 アーモンドベースのパンドジェンヌのキャラメル味。 生地作りにはかなりの手間暇をかけているのがわかる。 スポンジ生地を薄く仕上げた上に、キャラメルのバタークリームを 塗って重ねてあるのだ。 アーモンドとキャラメル、バタークリームが融合し得も言われぬ味わいだ。 口中に残るキャラメルとアーモンドの香ばしさ。 余韻だ。 日本人が思う旨さというのは食べ終わった後の余韻だと思う。 ここまで気に入ったキャラメルには滅多に出会えない。 この甘み、苦み、酸味。 キャラメル作りの腕の巧拙は砂糖のこがし方だが シェフの感性が素晴らしいのだろう。 お見事だ。 味わいの中に懐かしいものがあった。 私はこのケーキを昔からの友人、知人、とりわけ本物志向の渋めライフを楽しむ人々に贈るであろう。
Patisserie RUE DE PASSY
※掲載情報は 2014/12/13 時点のものとなります。
小説家・テレビプロデューサー
今井彰
小説家です。
新刊小説「光の人」(文藝春秋)を出版しました。1000人の孤児を救った青年の話で、何度も涙すると、反響をいただいております。是非読んでいただき、感想をお聞かせください。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163908977
「光の人」(文藝春秋)
他には「赤い追跡者」(新潮社)「ガラスの巨塔」(幻冬舎)を出しています。
昔はNHKのエグゼグティブプロデューサーで、プロジェクトX~挑戦者たち~を196本作りました。今でも伝説の番組として大事にしてもらい、ありがたい思いです。
食に関する番組は数多く作ってきましたので、ユニークかつ美味なものをお伝えできると思います。また石川県輪島市の観光大使をつとめ、奥能登の新鮮な食材に出会った経験も役に立つかもしれません、
それ以外には、大学の教授、ラジオのパーソナリティ、鎌倉シャツTexTeqの専属モデルなどもしてきました。色んな仕事をしてきましたが、いつもベストのものを創作し、発信してきました。ippinでも皆さまと一緒に楽しみたいと思います。