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日本国内外で日本酒ブームとなっているこの頃。複雑な製法をマニアックに楽しむ消費者も増え、全国各地の酒蔵からも次々と魅力的な日本酒が送り出されています。私の住む宮城県は米どころ。もちろん個性あふれる日本酒がいっぱいです!
その中で今回ご紹介する日本酒は、エレガントなパッケージに包まれた「Madena」。宮城県内では言わずと知れた酒蔵「一ノ蔵」の日本酒です。
この「Madena」の面白いのは、世界三大酒精強化ワインのひとつ、マデイラワインの製法を日本酒に応用したということ。加温熟成という熟成方法を、宮城県内で人気の温泉「鳴子温泉」の温泉熱を利用しているのです。
温泉熱で加温熟成されたのち常温熟成を加えると、3年以上もの熟成を経て出来上がる日本酒。
酒の色は熟成によって変化し美しい琥珀色、味わいはカラメルやドライフルーツに似た甘く芳醇な香ばしさと濃厚な甘味と酸味が調和して、深みが感じられます。熟成による重々しいイメージはなく、むしろリッチな甘味とコク、綺麗な余韻が素晴らしいバランスを保った上質な味わいです。
合わせるお料理はバターやチーズを使った濃厚な料理や、ブルーチーズや柑橘系のドライフルーツ、ナッツなど。濃厚な料理でも負けることなく、お互いを引き立て合えるお酒なのです。
「Madena」の名前の由来は「マデイラワイン」と地方の方言「までな(丁寧な)」「(熟成するまで)までな(待ってね)」の二つを掛け合わせたのだそう。温泉熱でじっくりと丁寧に熟成された日本酒は、美味しい料理と一緒にゆったりと味わってほしい逸品です。
※掲載情報は 2017/03/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードクリエイター
佐藤千夏
結婚後子育てをしながら各種料理コンテストに出品し、入賞経験多数、全国優勝も経験。2002年自宅料理教室「紫山のごはん会」を立ち上げ、参加者6人でスタートした教室は口コミのみで2年後に月100人が来る人気教室に。家族の健康を一番に考えた体に優しい食材を使ってシンプルなレシピを目当てに、現在年4回開催される教室は毎回抽選になるほど。彩よく楽しむ工夫を添えての提案には定評がある。料理教室と平行して商品開発、レシピ開発、飲食店メニュー開発、セミナー講師などを手がける他、2016年より台湾、2017年は香港でも料理教室を開催。東北の食を海外に広めるべく飛び回る毎日。