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大阪グルメのたこ焼きが、洋菓子になった
東京と並んで日本を代表する大都市、大阪。豊臣秀吉が大坂城を築城して栄え、江戸時代には「天下の台所」とまで言われ、経済や商業の中心地となった地。明治時代には大坂から大阪へと正式に表記が変わりました。そんな超有名な地のグルメといえば、今やお好み焼き、串カツ、たこ焼きなど書いたらきりがないほど様々。中でもたこ焼きは、大阪発祥にも関わらず、全国に広がり、深く浸透しているから凄いです。そんなたこ焼きをモチーフにした洋菓子はいくつかありますが、中でも抜きん出ているのが「たこパティエ」です。
最初はたこ焼き味、次にパイ風味、そして一体化
監修したのは、豊中市にある『ムッシュマキノ』の牧野眞一さん。牧野さんはドイツで修業を重ね、80年代~90年代は国内の大手菓子会社で活躍。92年には「世界洋菓子コンクール」に日本代表として参加し、優勝したほどの実力派。そんな彼が大阪伝統の味であるたこ焼きを追求した結果、生まれたのが「たこパティエ」。サックサクのパイ生地なんです。でも、ソースと青海苔、かつお節などがかかっているので、口に入れた瞬間は、その香りと味で、「あ!たこ焼きだ!」と思ってしまいます。本当にしっかりとした、たこ焼き味で、妙に真剣さを感じてしまい、ちょっとびっくり。でも、くるみやキャラメリゼも加わったパイなので、その後はパイのサクサク感や甘さも来るので、「あ!やっぱりパイだ!」と思うわけです。でも味わっていると時々たこ焼き味が顔を覗かせるので、たこ焼きとパイを一緒に味わっているような、妙な気分。でも、これがしっかりと、洋菓子な味わいなのです。さすがパティシエ監修といったところ。一口サイズなのも女子ウケしそうで、GOODです!
※掲載情報は 2017/03/13 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
はんつ遠藤
東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。