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高級料亭などプロから指名される輪島塗
人間国宝(沈金)の前史雄さんとテレビで対談することになり、輪島漆器のイメージトレーニング中。
石川県輪島市の観光大使をしている。
全国に漆器産地はいくつもあるが、重要無形文化財に指定されているのは、輪島塗だけだ。
人口三万人あまりの町だが、人間国宝が二人もいる。
伝統工芸士に認定されている職人は数知れず。
輪島塗の赤と黒のお椀。
じっと眺めると、艶光りしている。 周りのモノが映り込んでしまう。
家具の鏡面仕上げ、あるいは磁器のよう。
女性に例えれば、クールビューティか。
ところが、ぐっと握り締めてみると、木のぬくもりが手のひらに、じんわりと伝わる。
漆は日本人の心に落ち着きを与えてくれる。
英語でジャパンを意味するのも納得。
プラスチック食器では、この美しさと肌触りは味わえるはずもない。
輪島塗のお椀で食べるご飯は少し贅沢な気持ちにさせてくれる。
お椀は輪島の藤八屋さんのお仕事。
藤八屋の奥さん塩士純永さんはお友達。
ご主人は職人として工房に一日こもり、純永さんは店頭に立つ。
夫唱婦随だ。
藤八屋の店内も漆塗で素晴らしい。
私もいつか漆塗りの書斎を輪島に持ちたい。
赤と黒の空間ならば、いい小説が書けるかもしれない。
※掲載情報は 2014/11/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
小説家・テレビプロデューサー
今井彰
小説家です。
新刊小説「光の人」(文藝春秋)を出版しました。1000人の孤児を救った青年の話で、何度も涙すると、反響をいただいております。是非読んでいただき、感想をお聞かせください。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163908977
「光の人」(文藝春秋)
他には「赤い追跡者」(新潮社)「ガラスの巨塔」(幻冬舎)を出しています。
昔はNHKのエグゼグティブプロデューサーで、プロジェクトX~挑戦者たち~を196本作りました。今でも伝説の番組として大事にしてもらい、ありがたい思いです。
食に関する番組は数多く作ってきましたので、ユニークかつ美味なものをお伝えできると思います。また石川県輪島市の観光大使をつとめ、奥能登の新鮮な食材に出会った経験も役に立つかもしれません、
それ以外には、大学の教授、ラジオのパーソナリティ、鎌倉シャツTexTeqの専属モデルなどもしてきました。色んな仕事をしてきましたが、いつもベストのものを創作し、発信してきました。ippinでも皆さまと一緒に楽しみたいと思います。