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江戸からの製法を受け継いだ究極の東京菓子
「うめぼし」その言葉を聞くだけで口の中がきゅ~っと酸っぱくなって生唾を飲んでしまいますが、梅干しが苦手な人でも食べられてしまう「酸っぱくないどころか甘~い梅干し」が存在することをご存知ですか?その正体は榮太樓總本鋪の梅ぼ志飴。実はこの梅ぼ志飴、ザラメとさつま芋から作られた水飴なんです。その昔、江戸ではとても高価だった有平糖(あるへいとう)をもっと気軽に食べてほしいという気持ちから生まれたのが梅ぼ志飴。
どうしてこのような名前かというと、秘密はその見た目にあります。まだ固まりきらない紅着色の飴を鋏で切り、指でつまむと皺が寄った三角の形になります。その姿がまるで梅干しのようだということで、「梅ぼ志飴」と名付けられたのです。何とも江戸のエスプリの効いたそのセンスを今も大切にして、梅ぼ志飴という名前で販売さているこちらの飴。肝心のお味も上品でコクがある優しい甘さで、「うめぼし」と聞いて連想する味を愛らしく裏切ってくれます。ちなみにこの独特な角が丸い三角形は、口の中を傷つけないようにという配慮とともに、飴の欠けを防ぐ工夫なのだとか。江戸っ子ならではの洒脱さが粋な梅ぼ志飴、ちょっとした東京土産にもおすすめですよ。
※掲載情報は 2017/01/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
美容ライター
前田紀至子
新潮社雑誌nicolaの専属モデルや光文社雑誌JJのライター、読者モデルを経て、現在はフリーライターとしてビューティ記事を中心に、競馬、食、ファッションなど幅広く執筆中。その傍ら、テレビ東京モノイズムなどのテレビ出演も。