古き佳き味。懐かしく新しい横浜の香り。大人の『ラムボール』

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喜久家の『ラムボール』

古き佳き味。懐かしく新しい横浜の香り。大人の『ラムボール』

私が初めて『喜久家』のお菓子を口にしたのは、今から40年以上も前。今年100歳になった祖母が、私が遊びに行くと喜久家のババロアケーキを冷やして待っていてくれた事を思い出します。

 

「喜久家のお菓子は間違いないから」が口癖でした。

 

当時、フルーツが透明なゼリーで閉じ込められたケーキ型のババロアは、子供の目にはとても新鮮で切り分ける前にしばらく眺めて、ワクワクしたものでした。母が時々買ってきてくれるアーモンドビスケットやジャムダーツも、スーパーで買ういつものお菓子とは違う「本物の味」がすると、子供ながらに思ったものです。

 

その後、大人になるにつれお菓子はどんどん進化し、街には色とりどりのデコレーションのケーキやモダンなスイーツが溢れ、新しくて洗練されたデザインのお菓子に興味が移り、私にとって喜久家は過去の「昔懐かしい洋菓子屋」という位置づけとなっていました。

古き佳き味。懐かしく新しい横浜の香り。大人の『ラムボール』

その喜久家のお菓子を、改めて味わう事になったのは、最近知り合いから、喜久家の『ラムボール』を頂いた時からです。「懐かしいー!」と食べたその味は、当時のままでしたが、その風味と味わいは、大人になったからこそ分かる、奥深さがあることに気付きました。

 

ラム酒に1ヶ月ほど漬け込んだレーズンやナッツをスポンジ生地と練り込み、チョコレートをコーティングして発酵させるという基本レシピは、創業当初から変わらないという伝統のある『ラムボール』は、口の中でラム酒がじんわりと香る大人のお菓子に仕上がっています。エスプレッソとの相性がよく、苦みと甘みとラムの香りが絶妙です。

 

いろいろなスイーツが出回っている中で、今もなお、横浜で愛され続ける理由が分かります。大人になったからこそ分かる『間違いのない味』。

 

横浜の自慢の1品です。

※掲載情報は 2017/01/06 時点のものとなります。

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キュレーター情報

浦田深雪

管理栄養士・料理研究家

浦田深雪

管理栄養士・料理研究家 ル・コルドンブルーにて料理ディプロマを修得後、クッキングスクールの講師、外食産業のレシピ開発等を経て、 2004年に横浜にて、フレンチ・イタリアンをベースとしたお料理教室『ラ・ネージュグラッセ』を主宰。簡単で美味しくお洒落なメニューが好評。栄養学の知識を基にしたお惣菜などのレシピ開発、企業向けクッキングセミナーの講師など、幅広く活動中。

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