相手の身になって考えることが、おもてなしの極意

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社を代表しての贈り物にはプレミアム感のあるものを

外資系企業ということもあり、取引先などに「手土産」を毎回持参する習慣はありませんが、どのような立場でどのような相手にお会いするかによって、記念になるような品物をご用意することがあります。例えば先日、2020年に開催される東京オリンピックの公式スポンサーとして、日本オリンピック委員会の重職につかれる方に上司がお会いした際、前回の東京オリンピックにまつわるコカ・コーラの古いポスターのレプリカをお贈りしました。また、コカ・コーラと言えば“コンツアーボトル”という独特の形状をした瓶を世界共通で使用していますが、同じ素材で作られたガラス食器のセットを、ご家族のいる方にお贈りしたこともあります。これは2012年にデザインオフィスnendoとのコラボレーションで誕生した「Coca-Cola Bottleware」という限定商品で、コンツアーボトルを100%再利用しているのが特徴です。また、ワイングラスメーカーとして有名なリーデル社との共同開発で誕生した「コカ・コーラ+リーデルグラス」も、贈答品として喜ばれています。

臨機応変に相手の身になって“おもてなし”

相手の身になって考えることが、おもてなしの極意

現在のボス(上司)はフランス人ですが、そのスケジュールは日本人の私も驚くほど過密で、1日10本もの会議が入ることも珍しくありません。そのような状態なので、例えば朝の会議の場に、小ぶりなデニッシュのペストリーを用意したところ、すごく喜ばれました。来客も多いのですが、時々、外国からお見えになったゲストがお誕生日であると当日に判明することもあります。ホテルのバースデーケーキを贈ろうと思っても、大勢で分けられる大型サイズのものは、予約なしではなかなか手に入りません。そんな時には、いつでもホールケーキが買えることから、「キル フェ ボン」の青山店が心強い存在です。その時期の一番おいしいフルーツをふんだんに使ったタルトが沢山あり、定番商品とは違うものを選ぶのがポイントでしょうか。秘書という仕事のみに当てはまることではないと思いますが、私はあらゆるシーンで、できるだけ相手の身になって考えるように心がけています。そのような考え方ができるのは日本人ならではだと思うし、これからも大切にしていきたい部分ですね。また、そのような“おもてなしの精神”が、現在の世界における日本の評価につながっているとも思います。

心に残る「いただき物」にもヒントが

手土産をゲストからいただくこともあります。スイーツ系のいただき物が多いのですが、一番嬉しかったのは『ザッハトルテ』です。しかも、ドイツのウィーンから来られたゲストが、飛行機に乗って長時間かけて持って来てくださった心づかいにも感激しました。本場のザッハトルテの木箱をいくつも積み重ねてお持ちになり「みなさんでどうぞ」と差し出された時のことが今でも印象に残っています。やはり、受け取る側のことを考えて、手間をかけて用意してくれたことがわかると素直に嬉しいですね。そのような、いただいた喜びの体験は、逆の立場になった時にも活かされるものです。ほかにも、聞いたことはあるけれど食べたことのなかった『堂島ロール』を先日いただき、初めて口にしました。噂に違わぬ美味しさで心に残っています。話題性があることも、喜ばれる贈り物選びの大切な要素ではないでしょうか。

新潟県しろね産“ル レクチエ”のタルト

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今回ご紹介する商品は、インタビュー中でも紹介された「キルフェボン」のフルーツタルトの中でもWEBストアで人気の新潟県しろね産“ル レクチエ”のタルトです。新潟県しろね産“ル レクチエ”のコンポートを、アーモンドクリームと一緒にじっくりと焼き上げました。クリームにジューシーな“ル レクチエ”の果汁が染み込み、しっとりと贅沢なタルトに仕上がっています。

※掲載情報は 2014/11/19 時点のものとなります。

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キュレーター情報

風見幸代

エグゼクティブセクレタリー

風見幸代

日本企業でのOL経験を経て海外に飛び出す。アイルランド、イギリス、オーストラリアでヒルトンホテルのレセプショニスト、総合商社丸紅の現地スタッフとして働きながら語学力を磨き、その地その地での生活文化、食生活を探求する。帰国後は外国生活で現地の人に助けられたご恩返しの意味も込め、外国人をサポートする秘書の職につきました。英検1級、秘書検定1級、国際秘書検定CBS、国際資格であるCAP-OM等の国内外でのアドミスタッフ関連の資格を取得。またイギリス、アイルランド生活で興味をもった英文学の勉強をするため(特にオスカー・ワイルドやバージニア・ウルフ)、青山学院大学大学院で英文学を専攻し博士前期課程を修了。翻訳の資格をとるために、バベル翻訳大学院にて勉強し、翻訳修士学位を取得。

2014年10月には明日香出版社より『「きっちり!」仕事ができる人の47のポリシー』を出版しました!
URL:http://www.asuka-g.co.jp/book/business/006872.html

限られた時間を楽しみながら、いかに無理せずに効率的に使うか、ということを日々の課題として取り組んでいます。

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