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甘味と旨味が新感覚! 凍結濃縮酒「香住鶴」の赤ラベルと黒ラベル
甘~くて酸っぱ~いアイスワインはご存じだろうか。
蜂蜜みたいな甘さだけど品のいい酸味のあるドイツやカナダのスイートワインだ。部度の完熟を待つと冬に近くなる。雪が降るころ収穫したブドウは半分凍っている。このシャーベット状のブドウを絞ると氷になった水分は残り、濃縮した果汁だけが絞られる。その甘い果汁をワインにしたものがアイスワイン。おいしそうでしょ。
実は、同じやり方で造られる日本酒がある。兵庫県但馬の香住鶴がそれ。300年近い歴史を誇る伝統のお蔵元で、軽快ながらも深い旨味、天然乳酸菌のみで造る心地いい酸味が楽しめる酒質を得意とし、地元で広く愛されている銘柄だ。いわば、アイス・ライス・ワイン!
お酒の名前は「凍結濃縮酒」。日本酒をマイナス17度で凍結させ水分だけを凍らせて、甘味と旨味をぐっと濃縮させる。特別の設備が必要で、出来上がりまでには3~4時間かかり、元のお酒の約半分以下になっちゃう。つまりとても贅沢なお酒なのだ。
このアイス・ライス・ワイン、正式名称は「山廃25°」。黒ラベルと赤ラベルの2種がある。黒ラベルは山廃造りの原酒を凍結濃縮したタイプ。ややドライ感のある甘口。赤ラベルは山廃造りの純米原酒を凍結濃縮した品のある甘口。どちらもとてもスィートだけど後味はすっきり軽快。
黒ラベルは、照り焼きや角煮、お好み焼き、味噌田楽などの甘いタレのかかった料理や、栗きんとんやかりんとうなど和スイーツともぴったりだ。赤ラベルは、麻婆豆腐やキムチゲ、タイ風カレーなどピリリと辛い料理、またはバニラアイスにチョコレートケーキ、フルーツタルトなど洋スイーツに。小ぶりのボトルもあるので、お土産やご贈答にもお勧め。
これからは、なんといってもおせちに合わせたい。おせちって、栗きんとんとか黒豆とかだて巻きなど結構甘いものが多いでしょ。これに感動的に合うのがこの「山廃25°」なのだ。スタイリングもちょっと華やかでおめでたい感じ。このお正月にはぜひ食卓に。贈り物としても絶対おすすめ!
アイス・ライス・ワイン、知っておいて損はない!
※掲載情報は 2016/12/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
トータル飲料コンサルタント/ソムリエ
友田晶子
米どころ酒どころ福井県に生まれ。ソムリエとして酒類業界に携わり、ワイン・日本酒・焼酎・ビール・カクテルと幅広く取り扱う。業界25年のキャリアと女性らしい感性を活かし、一般向け・プロセミナー、飲食関連イベントの企画・開催、PR事業アドバイス、輸入業者や酒販店・料飲店・ホテル旅館などプロ向けコンサルティング、観光PR支援等を行っている。各種専門家がガイドを務める人気のインターネット検索サイトAll Abouの日本酒・焼酎・ワインガイド。「わかりやすい説明」には定評がある。公式HP内で連載中の「おいしいラク学講座」では、日本酒や焼酎、ワインやビールやスイーツ、チーズにまつわる役立つコラムとおつまみレシピなどを常時更新中。田崎真也氏オーナー、ワインバー「アルファ」(銀座)代表。「シュヴァリエ・ド・タスト・フロマージュ」(フランスチーズ鑑定騎士団)。 日本料飲ビジネス研究会会長/東京芸術学舎 非常勤講師/ふくい食のアンバサダー・福井ブランド大使/球磨焼酎大使/著書「世界に誇る国酒~日本酒~」が、グルマン世界料理本大賞グランプリ受賞!/日本ロシアフォーラム2014「食と農」パネリスト