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注目度が高まるアルゼンチンワインの多彩な魅力をアピール
11月7日(月)東京アメリカンクラブにて、アルゼンチンワイン協会主催、アルゼンチン大使館後援による年に1回のグランドテイスティングイベントが行われました。参加したのはアルゼンチンのトップワイナリーから選りすぐりの31社。そのうち13社のワイナリーが日本でのインポーターを探しているということで、日本市場への大きな期待がうかがえます。
テイスティングイベントには業界関係者160名ほどが参加。日本の国土の約7.5倍もある広大なアルゼンチンの各地のワイナリーを1日で周って、個性溢れるアルゼンチンワインの今を感じることができるスペシャルなイベントとなりました。
アルゼンチンワインといえば「マルベック」。代名詞となった「マルベック」の評価は品質の高さに比べ、コストパフォーマンスが非常に良いということで、その人気は定着しつつあります。今回のイベントではマルベック以外にも個性あふれる多彩な栽培品種を紹介し、さらなるアルゼンチンワインの魅力を紹介していました。
そんな中、ippinキュレーターをつとめるワインジャーナリストの青木冨美子さんとワインナビゲーターの岩瀬大二さんに注目のワインを伺いました。
青木さんおすすめ!
ミ・テルーニョ社は北米をはじめ世界各国で高い評価を受け、まさに急成長中の注目のワイナリー。女性が醸造責任者を務め、品種ごとに葡萄の特徴を生かし、繊細かつエレガントなワイン作りを目指しています。青木さんは、マルベックだけじゃない、カベルネ・フランの味わい深さも見逃せないとおっしゃっていました。
岩瀬さんおすすめ!
岩瀬さんは日本にはまだ入ってきていないベラスコ・デ・バケダノ社のマルベックのロゼワインに注目、エレガントで華やかな芳香はまさに生き生きと輝く女性にピッタリと。明るいルビー色の鮮やかなカラーにラズベリーやストロベリーのようなフルーティーな香りはまさに女性の心をわし掴みにする1本です。
BELASCO DE BAQUEDANO ROSA DE ARGENTINA2016
アルゼンチンワインの新たな魅力発見!白ブドウ品種トロンテス
会場の入り口近くの一角に、特設の「トロンテス・テイスティング」コーナーがありました。代名詞ともなっている『アルゼンチンワイン=マルベック』のイメージに加え、新たな魅力を伝えようと、今回のテイスティングイベントで、アルゼンチンの伝統品種である白ブドウ「トロンテス」を紹介していました。
ひと口に「トロンテス」といっても、南北に長いアルゼンチンのワイナリーからは、各地域の特徴を持った個性的な「トロンテス」を味わえるという楽しみ方があります。アルゼンチンでは元々標高の高い地域でブドウ栽培が行われていますが、中でも、北部サルタ州で栽培されるトロンテスは、世界で最も標高の高い場所で栽培されるブドウとされ、その環境だからこそ生み出される強い芳香は、是非試してもらいたい逸品!
アルゼンチン北部サルタ州のトロンテス
山脈に囲まれ、標高の高い北部ならではの気候がトロンテスに花のような鮮やかなアロマをもたらし、酸味がすっきりとしています。会場では、特に女性からこの香りを絶賛する驚きの声が多数上がっていました。
アルゼンチン西部メンドーサ州、北西部ラ・リオハ州のトロンテス
マルベックの中心産地であるメンドーサ州、そしてラ・リオハ州でもトロンテスは栽培されています。柑橘系のアロマがぐっと前面に出て、香りもより深く感じられます。優しい酸味も加わり、よりすっきりとした印象。
その他の産地のトロンテス
サルタ州やメンドーサ州だけでなく、他の地域で栽培されるトロンテスも、その違いを知るために、是非試してもらいたいワインです。サン・フアン州や、パタゴニアでもトロンテスは栽培されています。スパークリングタイプもあり、軽い飲み口とみずみずしいハーブや爽やかなマスカットのような香りを感じます。
トロンテスの香りにあわせるハーブや薬味として、コリアンダーや、みょうが、ゆず、すだちといった日本ならではの薬味やかんきつ類を提案していました。和食のような繊細な味わいの食事にもとても相性が良く合わせやすいです。冷やしても爽やかな芳香ははっきりと感じられ、暑い季節にぴったりです。
ちょっとだけご褒美感覚で選ぶ、アルゼンチンワインがおすすめ
アルゼンチンワインの強さのひとつに、そのコストパフォーマンスが上げられます。
毎日の生活の中で、週末に、女子会に、そして、ちょっとだけお祝いをしたいという時、そんなワインとしてセレクトして頂きたいのが、「プラス1,000円」のアルゼンチンワイン。いつものテーブルワインにプラス1,000円で確実に美味しいと感じられるアルゼンチンワインが手に入ります。
最近では、高級デパートのワインコーナーでも安価なアルゼンチンワインだけでなく、この「ちょっとだけ高め」のボトルを購入される方が増えているといいます。
週末のワインに、また、嬉しいことがあった時、アルゼンチンワインのちょっとだけご褒美な一杯でお祝いしてみてはいかがでしょうか?
※掲載情報は 2016/11/15 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アルゼンチン共和国大使館
アメリカ大陸の南端に位置するアルゼンチンは、世界でも有数の広大な可耕地を持つ国の一つです。アルゼンチンは、気品あふれる魅惑的なタンゴ、サッカーへの情熱、そして世界各国に輸出されるハイクオリティーの食料を生み出す国として世界中で知られています。広大な土地と多様な気候は、質の良い食料が生産されるのに最適の場所と考えられています。アルゼンチンは牛肉が有名ですが、それだけでなく、我々の食生活に用いられる多くの食料を生産しています。例えば、ジャガイモ、とうもろこし、ピーマン、かぼちゃ、亜熱帯性フルーツ、柑橘類、そして、海や川の魚、はちみつ、オリーブオイル、ワインなど・・・まだまだ沢山あります!この食料の豊かさが19世紀末から20世紀初頭にかけ、主にヨーロッパからの移民がアルゼンチンに定住することになった理由の一つなのです。従って、アルゼンチン料理は地理的影響と移民という二つの大きな影響の結晶なのです。豊富な食料とヨーロッパ移民から受け継いだ洗練性によって、アルゼンチン料理は他に類をみないものとなったのです。皆様にアルゼンチンスタイルのアルゼンチン料理をご紹介します!